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第89話※

帰宅した朔夜さんにずっとへばりついている。 今はとにかく朔夜さんと引っ付いていたかった。 ご飯を作る朔夜さんに後ろからずっと抱き着いて「危ないよ?」と言われても絶対に離さなかった。 いつもなら向かい合って食べるご飯も、今日は隣で引っ付いて食べた。 「律、大丈夫?無理しちゃダメって言ったのに.......」 「無理してない.......。でも、今は朔夜さんと引っ付いてないと死ぬの.......」 「それは大変だ。じゃあもっと引っ付かないと」 ずっと引っ付つかれて邪魔なはずなのに、朔夜さんは僕の肩を抱いて引き寄せた。 そういう所が好きなんだよ.......。 お風呂も一緒に入ると言うと、いいよ、と言ってくれた。本当に優しい。 「朔夜さん、んっ、あぁ!好きぃ、!」 「ん、俺も好き。気持ちいいね」 「んっ、うん、」 恋人同士がお風呂に入ると、やはりそういう雰囲気になってしまう。キスされて、勃ってしまったそれを前みたいに一緒に擦り合わせる。 おちんちんを扱かれながら、一緒に胸も触られる。僕は女の子じゃないから胸は大きくないのに、朔夜さんは胸を触る。やっぱり女の子の方が良いのかな.......。 「男でも胸で感じることができるんだって。どんな感じ?」 「どんなって.......」 乳首をコリコリ摘まれたり、指の腹で撫でられたり、触り方を変えて刺激される。 どんな感じって言われても、ただ触られてるなって感じかな。 正直に言えば、そりゃあそうだ、と笑っていた。 「ずっと触ってたら、だんだん感じるようになるかもね」 「ん、朔夜さんにされるならいいよ。僕の知らない事、たくさん教えて」 そう言うと、僕の手の平に握られている朔夜さんのおちんちんが大きくなった気がした。気の所為? 「天然は怖い.......。俺以外にそんな事言っちゃダメだよ?襲われるからね」 「朔夜さん以外には言わないよ?」 「いや言ったら許さないけどね」 朔夜さん以外とはこんな事したくないし、教えてもらうのは朔夜さんからがいい。 ちゅうっと口付けをしたまま、おちんちんを扱くスピードを早くされる。 ビクビクと体の奥から気持ちいい波が押し寄せて、体が震える。 「んっ、は.......、んぅ、んっ!」 苦しくて一度口を離すと、すぐに唇を塞がれた。苦しい、けど気持ちいい。 おちんちんの先を擦られて、イッてしまった。朔夜さんもイッたらしく、おちんちんがビクビクとしている。 はぁ.......、気持ちよかった。 でも、物足りないのは何故?いっぱいイチャイチャしてるのに、満たされない。もっと朔夜さんを感じたいと思っている自分がいる。 もう十分すぎるくらい朔夜さんを独り占めしているのに.......。どんどん我儘になっていく自分が嫌になる。 独占欲が強いのかな.......?あまり我儘をいうと困らせてしまうから黙っておこう。

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