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第106話※
「ここね、前立腺って言って男の子が気持ち良くなれる所なんだ」
「ぜん、りつせん.......?」
このぷっくりした部分が前立腺というらしい。
自分の体なのに知らなかった。こんな所で気持ちよくなれるんだ.......。
漫画の男の子はここを擦られてたから気持ち良さそうだったんだね.......。今では分かる、すごく気持ちいいもん.......。
「んぁ!やっ、そこ、やだぁ!コリコリするのやらっ!」
「気持ち良さそう。もっと見たいな、律の顔」
「あ、あんっ、声、でちゃう.......!変な声なのに.......!」
「聞かせて」
コリコリと前立腺を擦られ、快感が体を抜ける。
触っていない僕のおちんちんから、透明な液体がトロトロ溢れている。
朔夜さんが僕のおちんちんを握って、上下に扱きだす。
それ、だめっ!同時にされると.......!
「だめっ!おかしくなるっ、きちゃうからぁ!」
「うん、イッていいよ」
「あ、あぁ!んッ!」
ぱたた.......と自身の腹に白濁が飛び散った。
お尻とおちんちん同時に攻められてイッてしまった。気持ちよすぎて頭が溶けるかと思った.......。
「ごめ.......、僕だけイッちゃった.......」
「律のイキ顔見れたからいいよ。疲れたでしょ、今日はもう止めとこうか」
え、止めるの.......?朔夜さんはまだ気持ち良くなってないのに.......。
僕ばっかしてもらうのは何か嫌だ。僕だって朔夜さんを気持ち良くしたいのに!
ベッドから降りようとする朔夜さんの腕を掴み、股間に触れた。ガチガチに勃起していて苦しそう。こんなに勃っているのに止めるとか言わなでよ.......。
「律.......?」
「僕ばっかは嫌なの.......!朔夜さんも、僕で気持ち良くなって欲しいの!」
「.......我慢してたのに」
ドサッとベッドに押し倒され、さっきまでの優しい眼差しではなく、雄っぽい瞳に見つめられてドキッとした。
男の朔夜さんは、なんだか雰囲気が違う。食べられそうだ.......。
カプっと首筋に噛み付かれ、痛みに肩を竦める。噛んだ跡を優しく舐めたかと思うと、また噛む。
痛い.......けど、朔夜さんに跡を残されるのは嫌いじゃない。
たくさん噛まれ、たくさんキスマークも付けられた。痛いけど、それが嬉しいと感じてしまう。
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