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第108話
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「そういえば今日の夕方、久我さんが寄るって言ってたよ」
「圭介が? てか、なんで圭介の連絡先知ってるの」
少し早目に起きて、出勤前のコーヒーを飲んでる朔夜さんに一応言っておいた。もしかしたら知ってるかもしれないし、と思っていたが、この様子では知らなかったみたいだ。
それよりも、僕と久我さんが連絡先を交換している事があまりよく思わないみたい。
「朔夜さん、全然連絡返さないんでしょ?だから僕経由で朔夜さんに伝える為だって、久我さんが」
「返さないんじゃなくて、8割り無視してるんだけど.......。まぁいいや。変な会話とかしてないよね?」
朔夜さんでも無視とかするんだ。以外だ、だれにでも優しいと思っていた。
僕のメッセージにはすぐ返すのに。
変な会話とはどんな会話なのだろうか。僕と久我さんのメッセージのやり取りは業務連絡のようなものばかりだけど。
.......あ、でもこの前の漫画の話は結構盛り上がってしまって、色々聞いてしまったかも.......。
あのやり取りは朔夜さんには見せれない.......。
「大丈夫だよ!業務連絡みたいな連絡しか来ないもん」
「だといいんだけど.......」
そう言うと少し安心したようだった。
ごめん、朔夜さん.......!エッチな内容で盛り上がってました、なんて口が裂けても言えないもん!
先に行く朔夜さんを見送り、僕も学校に行く準備を始める。
朝ごはんは済ませたので、問題はこの寝癖だ。鏡の前でにらめっこをする。
ほんと、芸術的な寝癖だよなぁ。こんな跳ねるかなぁ普通.......。
水で濡らしてドライヤーをしても、少しはマシになるがまだ浮いている。ヘアアイロンがあると楽だよって蛍ちゃんが言ってた。買おうかなぁ.......。
寝癖を直していると家を出る時間になっていて、仕方なく跳ねた髪のまま飛び出した。
蛍ちゃんにお願いして、またどうにかしてもらおう.......。遅刻するよりよっぽどマシだ。
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