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第112話
久我さんが帰ってから、朔夜さんの機嫌が悪い。もっと久我さんと遊びたかったのかもしれない。でも、久我さんは漫画を描くので忙しいのだ。
この前貰った漫画を思い出す。初めて見た時は衝撃的だった。あんなにリアルに描けるという事は、久我さんもそういう経験があったりするのだろうか.......。
「圭介のこと、なんとも思ってないよね?」
「久我さん?お友達だと思ってるよ?」
「なら良し。だけど、二人きりで出掛けるとか止めて。不安になるから」
機嫌が悪かったのって、僕が久我さんと二人で出掛けたからか!もっと遊びたい訳じゃなかったんだ。
不安になると、抱きついてくる朔夜さん.......可愛い!!朔夜さんも普段から僕に甘えてくれたらいいのに。
「ごめんね、もうしないよ。僕は朔夜さんだけだから」
「本当に?」
「本当だよ!」
よしよし、と背中を撫でる。引っ付いてくる朔夜さん可愛いすぎる.......!写真に撮りたい.......。
なんて考えていると、後ろ向いて押し倒され朔夜さんが覆いかぶさってくる。
顔が近づいてきて、キスされる!と目を瞑るが唇に何の感触もない。
あれ?と目を開けると可笑しそうに笑う朔夜さんがいた。騙された!
「キスされると思った?」
「騙された!もうしなくていいもん.......」
期待してたのがアホみたいで、拗ねて顔をそっぽ向ける。朔夜さんはまだクスクス笑っていて、恥ずかしくなってくる。
キス待ってる時の顔とか絶対変な顔してた!
「ごめん、可愛かったから。キスさせて?」
「ダメですー」
「仕方ないなぁ」
拗ねてキスを拒否すると、朔夜さんは僕の首筋にキスをして、ジュッとキツく吸う。
また赤いの付けられた。これに何の意味があるのかは分からないが、痕を残されると朔夜さんのものになったみたいで嬉しくなる。
着ていた服を捲られ、お腹にもキスをされる。
次は胸の突起に触れ、クルクルと円を書くように周りを刺激し、キュッと摘んだり、グリグリ押し潰されたりする。
最近乳首を触られると下腹部がゾワゾワして変な感じになる。
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