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第114話※
「ゆっくりするから、無理だったら言って」
「う、うん」
ズプ.......とゆっくり朔夜さんのが中に入ってくる。肉襞を割り、ゆっくりと奥の方へ進んで行く。
痛くはないけど、苦しい.......。指なんか比べ物にならないくらいの圧迫感と異物感に眉を寄せる。
どのくらい入っているのだろう。そろそろ全部入ってもいい頃ではないだろうか。
「大丈夫?今半分なんだけど、行けそう?」
「半分.......、行けるよ!」
え、これで半分なの.......?ちょっとびっくりというか、知りたくなかった。もう結構奥の方までキてるし、これ以上って入るんだろうか.......。
でもここまで来て止めるなんて絶対にしたくない!どんなに苦しくても耐えてみせる.......!
僕の返事を聞いて、更に腰を推し進める。指が届かなかった場所を開いて、奥へ奥へと進む。
「この辺が限界かな。一応入ったけど大丈夫そう.......え!?泣いてる!?ごめん、抜くから!」
「や、やだっ、ぅ、抜かないでぇ」
律の奥まで入った事を確認し朔夜が顔を上げると、律がボロボロと涙を零しているではないか。
泣くほど痛かったのか!と慌てて抜こうとするが、止められた。
「全然痛くない、ただ、ぅ、朔夜さんと繋がれたのが嬉しくてっ.......ふ、ぅ」
「泣くほど嬉しいの.......?」
「嬉しいっ.......、すごく幸せ」
好きな人と繋がるって、こんなに嬉しくて幸せなことなんだ。大好きな朔夜さんと一つになれて、僕はもう死んでもいい。
泣いている理由を聞いて、朔夜は心がじんわりと暖かくなるのを感じた。
一生愛すと心に決めたのだった。
僕が泣き止むまで頭を撫でたり、キスをしたりして待ってくれた。
だいぶ落ち着いて、自分のお腹をさする。
本当に入ってる.......。朔夜さんとセックスしてる.......。夢みたいだ。
お尻が広がってる感じがするのと、この圧迫感はどう考えても夢ではないことを教えてくれる。
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