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第125話
お風呂から出ると、朔夜さんからメッセージが届いていた。
『大丈夫?困ったことはない?』
と心配のLIMEだった。
もう、子ども扱いして。特に困ったこともないし「大丈夫!」と返した。
すぐに既読が付いて、メッセージが返ってくる。
『そっか。 早く帰りたいな.......』
と言う文章と、しょぼんとした猫のスタンプが送られてきた。スタンプ可愛い.......。
僕も早く帰ってきて欲しい。やっぱり一人は寂しい。今までずっと一人だったのに、どうしたんだろう。一人で居るのが嫌だ。
朔夜さんと一緒に居られる安心感がないと落ち着かない。
「寂しい」と打って、消した。ダメだダメだ!朔夜さんはお仕事なんだから、寂しいとか言って困らせちゃダメだ!
「お仕事、頑張ってね!と」
平気なフリしてメッセージを送ると、またすぐに既読が付いて『頑張るね.......』と元気なさそうなメッセージが返ってきた。
大丈夫かな、朔夜さん.......。お仕事はきちんとこなしてると思うけど、元気なさそうだし.......。
これ以上やり取りを続ける感じでは無かったので、既読だけつけてアプリを閉じた。
「朔夜さんに元気になってもらいたいな.......」
でも、どうすればいいんだろう.......。
こんな時頼れるのは千花ちゃんしかいない!千花ちゃんにメッセージを送ると、すぐに電話が掛かってきた。
「ごめんね千花ちゃん、遅くに」
『全然いいよ!先生に元気になってもらいたいんだよね?』
「そう、なんか元気なさそうで.......」
わけを話すと、なるほどねぇと考えている千花ちゃん。そして『あ、』と思いついたように言う。
『先生が帰ってきた時に何かあげてみたら?律の手作りだときっと喜ぶよ!』
「手作りかぁ、僕にできるかな?」
『大丈夫だよ!またご飯作ったり、お菓子とかも喜ぶんじゃない?』
なるほど!確かに喜ぶと思う!
朔夜さんが帰ってくる日、夕飯を作ることにした。お菓子も作ってみたくて、明日学校が終わったら千花ちゃんとお菓子作りの約束もした。
千花ちゃん様々だ。よし、頑張るぞ!
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