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第128話
「歪な形はおやつに食べようよ!」
「いいね!小腹空いてたんだよねー!」
「紅茶入れるね!」
形が変なやつは胃袋に収める。綺麗な形だけを残して、後はおやつ用にお皿に乗せた。
パッケージに一目惚れして買った紅茶を棚から出して、紅茶を入れる。可愛らしい絵が描かれた缶の紅茶だ。りんごとシナモンのフレーバーで、香りが良くて味も上品で結構好きだ。
おやつの準備ができ、マドレーヌを一口食べる!
「美味しい!ふわふわだ!」
「でしょ!成功してよかった!」
初めて作ったマドレーヌは、とてもとても美味しかった。バターの風味が広がって、生地もふわっふわで紅茶によく合う。
お菓子作り楽しいかも.......!もっと色んな物に挑戦してみたいな。
夕飯前だかペロリと食べてしまった。それくらい美味しかったのだ。
「ごちそうさまでした!じゃあ、また明日ね!」
「うん!今日は本当にありがとう、千花ちゃん!気を付けてね!」
千花ちゃんをマンションの下まで送り、見えなくなるまでお見送りする。
駅まで送ると言ったのに、やはり断られてしまった。まだ明るいし大丈夫だろうけど。
玄関を開けると、ふわっと漂うバターの香り。いい香りだ。早く朔夜さんにも食べてもらいたい。
明日の夕飯は何作ろうかな。カレーは作れるけど、その他はさっぱりだ。失敗して食べられない物を作るより、確実に成功する物を作った方がいいだろう。
またカレー?カレーが作れたら、シチューや肉じゃがも作れると千花ちゃんが言っていたけど.......。
シチューはルーを変えたらいいんだよね。
肉じゃがはどう作るんだろう。と言うか、朔夜さんの作る肉じゃがが美味しすぎるから、自分で肉じゃがを作ろうとは思わない.......。
他に簡単なレシピあったらいいんだけど.......。
ネットで調べたが、イマイチこれだ!て言うのがない。こうなったら朔夜さんに何食べたいか聞こう。今LIMEしたら迷惑かな.......。もうちょっと後にしようかな。
仕事の邪魔をしては悪いので、先にご飯とお風呂を済ませてからまた送ろう。
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