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第142話

とりあえずお水を飲むと、冷たいお水で少し体がクールダウンされたように思う。 あのチョコレートを食べてから、少し体が熱かったから丁度いい。 「少し横になる?」 「嫌。朔夜さんとくっ付きたいもん.......」 今日の僕は少し我儘だ。朔夜さんを困らせてしまうと思うけど、ちょっとくらい良いよね.......? 頭がフワフワしてあまり考えたくない。 そんな僕の我儘を受け入れ、優しく微笑む朔夜さんを見て堪らない気持ちになる。 こんなに我儘なのに嫌いにならないんだ.......。我儘な子は嫌われるから言うこと聞きなさいってよく言われたのに、朔夜さんは違うの? 「わがままな僕、嫌いじゃないの.......?」 「うん。律はいつも我慢してるから、もっと我儘になって欲しいくらいだよ」 「変なのー」 もっと我儘になって、なんて言われた事ない。 小さい頃からの我慢が身について、自然と我慢してしまっている面もあると思う。 でも、朔夜さんは変わってるなぁ。 「じゃあ、ちゅーしよ」 「触れるだけのキスならいいよ」 「なんで」 もっと我儘になって、と言われたから今僕がしたい事を言ってみた。 だけど、触れるだけのキスじゃ嫌だ。そんなの足りないよ! いつも朔夜さんから深いキスをしてくるのに、なんで僕の時はダメなの! 「だって、律酔ってるもん」 「酔ってない!だからエッチなちゅーしよ!」 「なんでそんな可愛いこと言うの.......」 やだやだ!と駄々こねる。酔ってない!僕のどこが酔ってるの! 座ってる朔夜さんの股間が少し大きくなった。あれ、なんでおっきくなるの? じーっと朔夜さんを見つめると気まづそうにしている。 「律が可愛かったから.......」 「じゃあ、エッチしよ」 「しません!」 なんで!朔夜さんも勃ってるし、ヤる気じゃん!キスもダメ、エッチもダメって何なの! ムッとして、朔夜さんの勃っているそれをズボン越しに触れると「ダメだって!」と手を掴まれた。 な、なんでそこまでして.......。僕とエッチしたくないの.......? うるうると涙が溢れてきた。

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