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「....そうですね。お茶会でそういう話をするものではありませんね。...今日は楽しみましょう。アリーナも一緒に」
「...はい。お姉様」
エメルダはアリーナと妹のパリルを連れ席に案内した
「さあ行きましょう。ラエル」
ラエルはエメルダ王女の護衛騎士であり、エメルダの幸せが1番の厄介な男
「...お足元をお気をつけください。エメルダ王女殿下」
「ええ。ありがとうラエル」
見せつけるように、俺に視線を向けてきた
俺は興味が無いと言うように、アリーナの手を持ち
誘導した
「...ユイさっ..「アリーナ様。足元にお気をつけください。」
「...えっ..ええ。」
お茶会の席に付き、エメルダから話題が始まった
「知っていらして?...本来であれば言えないのだけれど....お父様の大事なお客様が来る時期なのよ。」
「...まあ、もうそんな時期なのね。」
アリーナを置いてけぼりにして話すエメルダは俺に問うた
「知りたい?ユイ様」
「....大事なお客様なのでしょうね。」
「....そうですね。....まあ、私はこんなことでユイ様に意地悪しませんから教えて差し上げます」
「お優しいのですね。ありがとうございます。」
「ええ。....共有すべきですもの。....ですが、他言無用でお願いしますね。...王家の者以外は絶対秘密ですから」
「...肝に銘じて置きます。」
「...ええ。お願いします。....本題に戻りますけれど、魔界には魔界の統治者がいるとされているの。」
「...魔界の統治者ですか。最高神の血族と言うことですか?」
「その可能性があると思いますわ。でもこれは憶測にしか過ぎませんし、会えるのはお魔国の王だけ。....そして何よりその方の権威は魔国の王では毛ほども、ダメージにならない。」
「.......興味深いですね。」
「ええ。まあ、これも噂にしか過ぎません。どこからが本当でどこからが嘘なのか、真実は知り得ません。」
「....楽しい余興でしたねアリーナ王女殿下」
「ええ。とても。ありがとうございますお姉様」
「...ユイ様が喜ばれたなら構いませんわ。それでは私は失礼します。忙しい身でして」
「ええ。お姉様またお会いしましょう」
エメルダとパリルはその場を去った
「上出来でした。...確実に、ダメージは与えることができたでしょうね」
「...良かったです。ユイ様」
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