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少しの変化
お茶会が終わり、アリーナは王に呼び出された
ドアをノックし、入室すると王はこれまでにない笑顔をアリーナに向けた
「アリーナよ。元気になったようじゃな。これもユイのおかげよ」
「....買い被りすぎです。王様」
「ふむ。...アリーナが元気で何よりじゃ。...それはそうとエランテルが婿養子を希望しておる。」
「アリーナの婚約者にしてやろうと思ってな」
「エランテルですか。...1度王女殿下とエランテルの皇太子様と会ってみてはどうですか?わたくしも同席いたしますので」
「ふむ。それはいい考えだな」
「はい。では日取りなどはお任せします。」
「それで良いか?アリーナよ。嫌なら嫌と言うてやるぞ?」
「いえ、せっかくお父様が勧めてくれるんですもの。会ってみたいです。」
「そうかそうか。それでは日取りは一週間後にしよう」
「かしこまりました。お父様。行きましょうユイ」
「はい。アリーナ様」
.....きっとこれからアリーナはいろんな場所で試されていく
いずれ王の矛先さえ、アリーナに向く
アリーナに取り入ろうとするようになるだろう。
その時が、王として終わりを告げる時だ。
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