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アリーナの婚姻は3ヶ月後と決まった
そしてその話は王にすぐ伝わった
「ユイよ。我々の婚姻はアリーナの結婚後なのだが、その前に行く場所がある」
「...行く場所、ですか?」
「..あぁ。いつか知るだろうから教えておこう。魔界には統治者がいるのだが、その統治者は一年に一度各国を訪ねているのだ」
....エメルダが言っていた、最高神の血族らしき人物
「...初めて知りました。...お話はわかりました。」
「ふむ。では最後までアリーナをよろしく頼む」
「..お任せ下さい」
あなたより立派な女王となられますよ
王がいる部屋を後にし、俺はアリーナの元へ向かった
アリーナは待っていたと言うように、ドアの前で立っていた
「....どうかしましたか?アリーナ様」
「...ユイ様、2ヶ月後に王宮で親睦会が開かれます。カルロス様もお呼びしても?」
「...ええ。構いませんよ。」
「...それと、結婚まであと2ヶ月です。...大丈夫ですか?」
「...大丈夫とは?」
「お父様との話です。」
「...言ったでしょう。...私のことなど気にしなくとも良いのです。アリーナ様はご自身の道を迷いなく歩き下さい。いいですね?」
「わかりました…。ですがユイ様、これだけは忘れないでください。私はあなたの味方です。」
「...ありがとうございます。アリーナ様」
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