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親睦会
親睦会当日
「アリーナ様行きましょう。」
「はい。」
俺たちはゆっくり歩きだした。
大きなドアが開けられ、アリーナはカルロスの近くへ歩み出していた。
「ユイ様」
俺は後からこちらに向かって来る足元に気づき
立ち止まった
「....何か御用ですか?エメルダ王女殿下」
「...噂は聞きました。お父様と婚姻なさると」
「それが、どうされました?」
「本気ですの?」
「...さあ、どうでしょうか。」
「正直...お父様には勿体無いわ。....だってユイ様はきっとこの世の者ではないもの。」
「お褒めいただき光栄です。エメルダ王女殿下。」
「...あなたは魔国の人口の1割もいない人間などではない。...あなたは....「「「きゃーーー!!!」」」
周囲の声が聞こえ、俺はすぐにアリーナの元へ走った
アリーナに刃物が向けられていた
おそらくカルロス皇太子殿下との婚姻を反対する者
アリーナに刃物を向けている男は
勢いよくこちらに向かって走ってきた
「...アリーナ様。」
「...ユイ様...」
俺はアリーナに背を向けながら伝えた
「忘れないでください。この瞬間この時を。王になるということ王女であるということは、何度も刃を突きつけられる存在であることを。」
「...はい。ユイ様。」
俺が刃物を持った相手に蹴りを入れると
相手はその場に蹲った。
「お下がりください。アリーナ王女殿下、カルロス皇太子殿下、わたくしにお任せ下さい。」
相手が蹲っていると、ほかの場所でも刃物を持った男が現れた
「...単独ではないようですね。...策としては懸命ですが、わたくしは好みではありませんね。」
俺はテーブルの上にあったフォークを持ち
刃物を持った男達の首の脈に命中させた
「....本当は剣の方が得意なんですけどね...、さあ、アリーナ王女殿下、カルロス皇太子殿下。別室に向かいましょうか。」
「.....ええ。わかりました。行きましょうカルロス様」
「はい。わかりました」
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