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別室へ移動するとアリーナは俺に尋ねた
「...ユイ様、ひとつお聞きしたいのです」
「構いませんよ。話してください」
「...ユイ様は人口の1割もいない人間ではなく....魔界の者でもない...。違いますか..?」
「それを知る人物は、検討もつきません」
「...魔界の者で瞳が赤く光る者は...1人もいません。なぜなら赤い瞳は神か、破滅を意味します。...ユイ様はどちらなのでしょうか…」
「....さあ。わたくしには知る由もない。でも、わたくしにもひとつだけわかります。...自分の中に何かわからないことが起きてきていると」
「...ユイ様...。わかっているなら!......魔界にいれば危険です。お逃げください。」
「...言ったはずです。アリーナ王女殿下。わたくしは貴方様の護衛であり、王座に座るまでその任を務めさせていただくと。....貴方様は貴方様の行く先だけを見ていれば良いのです。そのためにもカルロス皇太子殿下...、お手伝いお願いしますね。」
「...ええ。どんなことがあろうとアリーナ王女をお守りするつもりです。」
「...それを聞いて安心しました。...お二人共今日はおやすみください。」
「....ユイ様もおやすみくださいませ。」
「お気遣い感謝致します。失礼致します。」
別室から出ると、待っていたかのようにエメルダがドアの前にいた
「...どうかなされましたか?エメルダ王女殿下」
「お父様が、....お呼びです。」
「...わかりました。すぐ行きます。」
「...本当に良いのですか。...お父様は貪欲で、わがままです。1度手に入れれば.....もう逃げられませんわ…」
「....わたくしはわたくしがわたくしであるための最善を尽くすまでです。エメルダ王女殿下、貴方様は御自分の心配だけをしていてください。」
「.....ユイ様は最後まで冷たいのね。」
「この魔界において....情など不要です。それでは失礼」
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