16 / 17

迫る日

「...ユイ様...?」 「どうかなさいましたか?」 「いえ...式まであと数日ですが、顔色が悪いようなので…」 「...大丈夫ですよ。式さえあげれば、アリーナ様が後継者です。....式の後、でっち上げた証拠を突きつけます。」 「...でもそれでは、ユイ様も危険に...「言ったでしょう。アリーナ様は王になるということだけを見ていてください。」 「....でもっ....「もう時間がないのです。いいですね..?」 「....っわかりました....。それがユイ様の..望みなのですね…?」 「ええ。そうです。必ず果たしてください。わたくしは、アリーナ様の式の後、王と出かけます。その間にでっち上げた証拠を突きつけるよう、カルロス皇太子殿下にお願いしておきます。」 「...わかりました…。」 「...それでは、あとはカルロス皇太子殿下とお幸せになってください...。これが貴方様への最後の言葉です。」 ユイが部屋から出ていくと、アリーナは崩れるように泣き始めた 「...ユイ様っっ....あんまりですっ....ぅ...どうしてっ...ですか.....どうして他人のことばかりっ....」 アリーナはカルロスのそばで一日中泣き続けた。 そして式を迎えることになった。

ともだちにシェアしよう!