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俺の世界の中心に 第六話
奏汰のモノをくわえて、舌で舐めたり、吸ったり口の中を出入りさせたりする度に奏汰から高い声が漏れる。
感じてる?気持ちいいのか?
そうか。なら次のステップだ。
確か漫画ではトロトロした液体を塗ってたな………。
手のひらに液体を作り出すと、奏汰のお尻に塗り込んだ。
「うあぁ………う…ぁ………」
指を入れると奏汰のお尻にキュッと力が入った。
頭の中に漫画の魔王の言葉が浮かんでくる。
『そんなに気持ちいいのか?可愛く締め付けてきやがる』
そうか………奏汰、気持ちいいのか。
『早く欲しいんだろ?お望み通りお前の中を俺のモノで突きまくってやろう』
奏汰を待たせてはいけないな。
俺は自分のモノを取り出すと、漫画の様に奏汰の足を大きく広げさせて小さな孔へ目掛けてソレを押し込んだ。
「うあぁぁぁぁぁっっ!!!」
奏汰の体が弓なりに跳ね上がり、その瞳からはボロボロ涙が溢れ、眉が苦しそうにしかめられている。
何で?何で?
漫画と反応が違う。
凄く痛がってる……俺もキツイ。
どうしたら良い?取り敢えず抜く?
抜こうと、腰を引こうとしたら、
「まっ……待って!動かないで……抜かないで!」
奏汰に待ったを掛けられた。
動くなと言われたので、ストップして、奏汰を落ち着かせようと頭を撫でながら知識を呼び起こした。
『ふ……散々男どもにもて遊ばれてきた体で今さら何を……本当は激しくされるのが好きなんだろ?』
『いやぁ!痛いぃっ!激しくしないでぇ!!』
『ふん、嬉しそうに締め付けやがって……お前の欲しがっていた子種を注ぎ込んでやる。魔族の子を孕め!!』
『あああぁぁぁぁぁっ!!!!』
―――――――駄目だ。
これはバッドエンドと書いていた。
幸せそうなヤツ……幸せそうな…………
『……必死に俺のモノを咥え込んで……どうして欲しい?可愛いくおねだりしてみろ』
『魔王様……魔王様の×××で俺の×××を×××して下さい……』
『お前は×××だな……お前の好きな×××だその×××××で受け止めろ!!』
『あぁ〜ん、魔王様の×××が俺の×××を×××して××××!!』
『はっ!×××をこんなに×××にしてお前は本当に××××だな!!』
幸せそうではあったが『×××』って何だ?
『×××』だらけで意味が分からん。却下だ。
いろいろ考えてみたが、今のこの状況の良い打開策が見つからない。
進むべきか退くべきか………。
だんだん、奏汰の締め付けも緩くなって、呼吸も落ち着いてきた。
『魔王様の事……好きだから嬉しい……好きだから……平気…痛みさえも愛おしい……』
神の啓示の様に魔王に犯される冒険者の台詞が降りてきた。
神は俺だけど……これだ!!
「奏汰……奏汰は俺の事、好きだって言ってくれたよね……俺と繋がるの嬉しい?」
「…………」
奏汰は何も答えなかったが、真っ赤な顔で顔を逸らしながら……小さく頷いた。
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