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5.ビッチな俺の戸惑う気持ち②
「おはようございまーす」
午後になって徒歩圏内の大学構内。ヤリサーの部室にいつものホットパンツ姿でやってきた俺は、今日は部室でたむろしていた四名ほどの、昨日合コンに行ってきたらしい先輩方に元気に挨拶をする(王子たち同級三名は不在である)。
「おう、はよ」
「唯月じゃん、今日は午後からか?」
「まあ、今日は実習がないんでテキトーです。それより先輩方……」
ソファーに座っていた先輩の一人にずずいっと迫ってニマーっと笑う。
「昨日は女の子と遊んできたんですって? どうでした、楽しかったですかぁ?」
「うっ……王子たちか。告げ口しやがって」
目を泳がせる先輩の上に、ソファーの上に膝をついて乗って、俺は先輩その一の首に手をまわして『ふー』と耳に息を吹きかける。
「女の子のナカは、俺より気持ちよかった?」
「唯月……やっぱ俺たちにはお前しかいねーよ」
「えっ?」
「昨日の女ども、俺だちが芸大在籍って聞きつけてすり寄ってきたくせによ! 会ったら実家がどうだタバコがどうだ、挙句の果てに酒飲みは好きじゃないとか言い出してなぁ!?」
「あー、マジ。ノリ悪かったてか、金目当てだったっつーか? まあこっちは身体目当てだったんだけどなw」
「金目当て……」
「おう。だからやっぱ、唯月となら生でヤリたい放題だし、唯月は俺たちと一緒で身体目当てだし、やっぱり俺たちにはお前が必要なんだよ、唯月!」
「あはっ、そんなに褒められちゃー俺も嬉しくなっちゃいますよ。今日は先輩方にお仕置きするつもりだったけど、やーめた! 取りあえずフェラしてあげますねv」
「取りあえずってか、いつもしてんじゃねーかこの淫乱w」
「ふふっ」
喋りながら先輩のズボンのチャックを下げて、ブツを取り出してまずは手で擦る。少し硬くなってきたあたりで横髪をかき上げながら、ぱくっとそれを咥えてフェラを開始すると、それを見ていた後の三名が勝手に俺の身体で遊び始める。すなわち、俺の乳首を服の上から弄ったり、パンツを脱がせてケツをぺちぺち叩いてからアナルに指を挿入したり、俺の性器をごしごし擦って勃起させたりである。
「ん? 唯月、今日はローション仕込んでねぇの?」
「ぷはっ、あっ……すみません、忘れてきました」
「おーおー、だったら俺たちがたっぷり塗り込んでやるよ。でも、忘れてきたからにはお仕置きな?」
「ふぁっv んっ、俺がお仕置きされちゃうんですかぁ?」
「昨日の合コン帰りにとっておきを仕入れたから、それ使ってやるよ」
「んっ、んぁっv とっておき?」
言葉通りにヤリサーに常備されているローションをケツ穴にぶちゅううっと注ぎ込まれてゾクゾクしながらも、先輩の言葉に疑問を呈する。俺にフェラされている先輩その一の言葉に先輩その二が動いては、鞄の中から何か取り出してごそごそバリバリと開封しているけれど、俺はフェラに夢中でそれが何かは見ていなかった。先輩その三がローションをたっぷり注いだ俺のケツ穴を指で遊ぶのを止めて、指を抜いたと思ったら、固い無機質なそれは急に、俺のケツの中に入ってきた。
「おらっ、極太バイブのお出ましたぜ!!」
「ふぐっ!?」
そう、バイブだ。先輩方は性急だからいつもすぐ俺に挿入したがるのに、今日は本当に、俺をおもちゃにするつもりらしい。上も脱がされて、かと思うとローターを取り出して乳首に張り付けてくっつけて、上も後ろも振動をオンにする。俺は特にケツの中の振動に敏感で、ごつごつした部分が前立腺を刺激するからふりふりとケツを振って感じまくって先走りを飛ばしてしまう。
「あんっv あっv バイブやらぁっv」
「とか言っちゃってー、唯月のカウパーでソファー汚れちまうっつうの。てか、フェラにも集中しろよ」
「ふぁい、ふぁっっ!?」
続けて視界が遮られる。先輩その二に、黒い布で目隠しをされたのだ。頭の後ろでそれは縛られて、急に暗くなった視界に俺は不安を覚えてぞわっとした。
「やっ……うそっ」
「目隠しプレイは初めてでちゅかー唯月ちゃんv」
「ひんっv!?」
次にはぴょこぴょこ勃起して揺れていた俺の性器に、何か生暖かい、ぷにぷにしたものがきつくぶちゅうっとハマってきた。それは先輩の手でごしゅごしゅとピストンされて、そう……オナホールを、俺は俺の性器に使われているのだ。なんだこれ……いつもはせいぜい俺のケツ穴を犯して、俺のフェラと手コキで満足するだけだった先輩方が、なんていうか覚醒してる。これは昨日、さぞかしひどく女の子に振られたのだろう。頭の端っこで思っても、それ以上に後ろのバイブのうねうねした動きと、乳首のローターの振動と、性器を擦るオナホールの快感が強すぎて俺はますます腰を振る。別にイケメンじゃない先輩方の顔でも、見えないとなると恋しくなるものである。
「ふっ、んっv んあっ、せ、せんぱっ、やだっ……これっ、目隠しやだっv」
「ローション忘れたお仕置きっつったろ? ほらっ、そろそろイクから口開けろっ」
快感にフェラをサボっていた俺に焦れて自身を擦り上げていたらしい先輩その一に、口にガッと指を突っ込まれて開けさせられる。『あがっ』と苦しげに声を上げた直後、口内にいつもの青臭い精液がどぷっと注がれた。それに満足した先輩は『おっと』と、俺には見えないところで時計を見て、時間を確認しては俺の両手をぐいっと頭上に持ち上げてまとめ上げては、今度はまた違う布で縛り上げてソファーに座らせる。ソファーの上のフックに目隠しされた俺は吊り下げられて、座っているとバイブがゴリゴリ前立腺をより刺激するから俺は腰を浮かせて『!? っっ!!?』という感じに疑問符を飛ばしまくりながらも快楽に、どぴゅっと一回オナホールの中に射精してしまった。先輩がソファーから立ち上がる気配がする。
「あれっ、唯月もうイッたのかよw 俺たちこれから必修講義だから、その場でそのまま一時間待機な、唯月?」
「ひっ……えっ!? あっ、もっ、イッたv イキましたからせんぱっ……これっ、オモチャ外してぇっ!?」
「だからぁ、お仕置きっつったろ。お前は俺たちの玩具なの。オモチャはオモチャらしく、大人しく同じオモチャと遊んどけよw」
先輩その一の言葉に、他の先輩三名がゲラゲラと笑う。下品な野郎どもだ。俺をこんな目に合わせて……こんなの、こんなのこれじゃあ、高校時代と一緒じゃないか! 俺は望んで男の人に抱かれてあげていただけなのに、どうしてこんなひどい仕打ち……。思うとぽろっと涙がこぼれた。
「うっ……ひくっv やらぁ、やだっ、せんぱい行かないでぇっ」
「じゃーまたな、唯月。帰ってきたら何回イッたか報告しろよ」
俺が泣いていることにも興味を示さず、先輩方は音を立ててヤリサーの部室から出て行ってしまった。遠隔操作なのか、バイブの振動がその瞬間強くなって『ひぎっv』と俺は甲高い悲鳴を上げる。
「うっ、うぁっv ひっ、あっ、はっ……やだっ、やだよぉ……こんなのっ、」
たくさんの玩具をつけられた男どものオモチャの俺の、一人寂しい声が部室に響いた。
「たすけっv もっ、イきたくないよぉv たすけて、誰かぁっv」
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