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隼人の中が充分濡れたことを確認すると、男はアタッシュケースの中から別の何かを取り出した。
鼻歌まじりに取り出されたそれを見て隼人は思わず瞠目する。
それはいわゆるアナルビーズというものだった。
経験の乏しい隼人は夫のもの以外をそこに入れた事がない。
長い紐に丸い真珠のような玉がいくつも連なった淫具の存在は知ってはいたが、実際に生で見るのは初めてだ。
あんな球体を何個も入れられたらあそこはどうな風になるんだろう…
想像するだけで下腹部がずくりと疼いた。
困惑と期待の入り混じった隼人の表情を見つめながら、村瀬はニヤリと口端を上げる。
「こうゆうのは初めてですか?」
村瀬はそう言うと、アナルビーズの持ち手になる輪っかに指を引っ掛けて、隼人の目の前に差し出した。
「まずは触って確かめてみてください。我が社の玩具は人体に影響のない安全な素材を使っているんです。そして、どんな身体にも必ず快感が得られるよう工夫してあるんですよ」
隼人は恐る恐る触れてみた。
男の宣伝文句通り、パールにはどこも尖った部分はなく安全であることは確認できる。
しかし、近くで見るとその球体の一つ一つが微妙に大きさが異なることに気づく。
特に一番最後になるであろう持ち手に最も近い部分の球体は、完全に許容量を超えている大きさをしていた。
「これが、今から奥さんのこのキツキツアナルをじっくり広げてくれますからね」
男がうっとりとした声で言いながら、隼人の濡れたアナルに指を突き入れてきた。
「あぁあ?!あっ、な…何で…」
「まさか!解さず入れるわけないじゃないですか」
突然指を入れられて驚いた隼人が腰を引いて逃げようとするとすぐに引き戻される。
ローションで濡れたそこは多少圧迫感を感じるものの、男の指をすんなりと飲み込んでいた。
「やっぱり中もきついですね…でもいい締め付けですよ、奥さん」
二本の指を中で広げられて、粘着質な音を立てながら肉襞が口を開く。
恥ずかしくてたまらない。
それなのに男の巧みな手管によって徐々に快楽が生まれ、隼人の腰は勝手に揺れだしていく。
開かされた足の間では、隼人の勃起した陰茎が腰の動きに合わせて卑猥に首を振っていた。
「さぁ、そろそろ入れますよ」
男はおもむろに指を引き抜くと、濡れた指先についたローションをアナルビーズに纏わせた。
「まずは一個」
入り口にあてがわれたものが、襞を押し拡げながらクプンと中に埋められた。
指よりは太かったが、まだ飲み込める大きさに少しほっとする。
「次、入れますね」
再び襞が抉じ開けられてビーズが次々と埋められていく。
次第に満腹感のような奇妙な感覚が生まれ、吐く息が荒くなってくる。
身体の中に何個のビーズが埋まっているのかわからないが、一番はじめに入ったものは随分奥まで入っている様な気がした。
「さぁ、後一個ですよ」
村瀬はそう言うと最後の球体をねじ込んできた。
するとさすがに許容量を超えたのか、中のビーズが狭い腸内でぶつかり重なってとてつもない刺激を生み出しはじめた。
「待って、っつ…はっあ、これ…ぁ、すごすぎて…」
ゴリゴリと中で蠢くビーズにこれでもかというほど粘膜を広げられて、なんともいえない快楽が隼人を翻弄してくる。
「すごいでしょう、これ。ほら、こうするともっとたまらなくなりますよ」
突然村瀬が隼人の下腹部、会陰部をグリグリと圧迫してきた。
重なった球体が中で暴れ、隼人の弱い部分を容赦なく押し潰す。
「ひっ…い、あぁぁあああっ!!!」
「どうですか?奥さん、当たってます?前立腺」
言葉を発することもままならないほどの強烈な刺激に目の前がチカチカと点滅する。
やめて、と言いたいのに隼人の口から出るのは甘い悲鳴ばかりだった。
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