★新人作家コンテスト★〜時代物 短編BL〜

応募受付期間 :2018年02月26日(月) 11時00分 ~ 2018年04月15日(日) 23時59分
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新人作家様を対象にした「★新人作家コンテスト★〜時代物 短編BL〜」に多数の作品をご応募いただき、本当にありがとうございます。この新人作家コンテストが、これまで応募をためらっていた方や迷っていた方にとって、少しでも執筆やコンテスト参加のきっかけになりましたら幸いです。

今回のfujossyコンテストにおける作品のテーマは「時代物」! とはいえ、その舞台となる時代や国についてに縛りはなく、日本に限らず海外もOK、また近代でも中世でも古代でも時代も自由!という内容でした。そのため、西洋を舞台とした作品も多くなるかな?いっそエジプトのファラオとかもあるのかな?などと思っておりましたが、蓋を開けてみると、日本を舞台とした作品が多く集まりました!

中でも人気が高かったのは、江戸時代と明治大正時代です。一方で戦国時代の作品が少なかったのはちょっと意外でした。戦国時代は、歴史好きにとって人気が高いジャンルですが、オリジナルを描くには、実在の戦国武将たちのキャラが濃すぎるのかもしれませんね(笑)

多数の作品があつまった江戸時代は、陰間や稚児に若衆、念者などといった男色文化が実在していたため、時代物BLの題材として描きやすかったのかもしれません。また明治大正から昭和の戦後までを舞台としてみれば、今度は華族の存在が大きく、貧富や立場のギャップにフォーカスをあてた作品が多くみられました。先の大戦に焦点を当てた戦中戦後の昭和を描いた作品も多く、さらには平安時代や縄文時代といった作品もありました。

皆様、ほんとうにありがとうございます!

それでは「★新人作家コンテスト★〜時代物 短編BL〜」の結果を発表させていただきます

最優秀賞1作品と、入選作品10作品は、以下の通りです。

最優秀新人賞
古池十和
Small bone
bone古池十和

縄文BL

運営コメント
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舞台はなんと縄文時代! 驚きの舞台設定ですが、しかし「だからこそ」の物語に仕上がっているのが素敵です。狩りをし、採取し、食べ、子を産み、育てる。自然が決して優しいものではない時代、人々はそれこそ必死に毎日を生きていたのでしょう。そんな時代に、許されない愛を胸に秘めてしまった二人が、気持ちを重ねあう一瞬を描いた作品です。こんなにも相手のことが好きなのに、そして相手も自分を好きでいてくれるのに! タイトルの示すそれが、切なく鋭く、読者の心に余韻を残します。 作者の古池十和さんは、本コンテストの応募時点ではfujossyの受賞経験がなく、前回の「学園BL短編小説コンテスト〜卒業〜」がfujossyでは初の受賞になります。「Blue Lotus」での優秀賞につづき、コンテスト二回連続の受賞、本当におめでとうございます。これからの作品が楽しみですね!

優秀賞

とある使用人の日記睦月 なな

小さな小さな家……そこは僕とご主人様だけの、身分差のない楽園だった。

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明治から昭和の戦争が終わるまでの約80年、華族という階級が日本に存在しました。本作は、大正を舞台に、その華族の主人と使用人の物語です。何よりも、文章が織りなす空気感が素敵すぎ! 華族ゆえの優美さや、気高さ、息苦しさ。身分違いであっても主人を一途に愛する使用人。そして名前や逃避行に込められた切ない願い。日記を効果的に印象付ける太字の使い方も巧みです!

優秀賞

糸と歯車tomapon.*・゚

【オメガバース】貴方のそばにいられる、それだけでよかった

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本作もまた、明治大正や華族といった世界観を舞台としたオメガバースの物語です。文字数が限られる短編では、好きという気持ちやその顛末にフォーカスが当たる作品が多く見られます。しかし本作では、なぜ好きになったのか、そここそに力点が置かれて描かれています……! あなたはここにいていい、あなたにここにいてほしい。主人公が救われたその言葉とともに、素敵なハッピーエンドにときめいてください。 それにしても、華族とオメガバースは相性ぴったりかもしれませんね!

優秀賞

道具箱ぼーま

江戸の長屋の、八つぁんと熊さんの物語。

運営コメント
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江戸時代のお話です。長屋を舞台に、愛し、結ばれる二人の心のふれあいが描かれます。長屋という密度の濃い生活の場が目の前に広がるような描写の上手さ。切ないのにからりと乾いた軽やかさと、哀しいのに微笑むような温かさの両方がまじりあって、お涙頂戴の人情劇ではなく、軽妙洒脱な大人の作品に仕上がっています。 微笑みながら去っていくおはなさんも、どうか幸せになりますように。

優秀賞

いざ、織リ子4

「惚れちまったって言えよ。なあ」

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粋で、洒落てて、いなせで、艶やか。お江戸の喧騒が目の前に活き活きと浮かんでくるようです。それぞれに重い過去を持ちながら、強く生きようとする登場人物たちがかっこいい! リズミカルな二人のセリフが美しく、歌舞伎のようなクライマックスと、お芝居のような最後の文章がたまりません!

優秀賞

海に散る桜十河冬青

悲劇の桜は、青い海に散った。

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昭和、戦中、特攻隊が舞台の作品です。作中で描かれる大規模な作戦も、部隊や基地や航空機などの固有名詞も、さらに日付までも、全てが事実を踏まえていることに脱帽です! 作者が本当の知識をお持ちだからこそ、尾翼に描かれた桜や三角兵舎など事実に則ったディテール描写が細かく描かれ、それが作品の説得力を支えています。先にいく者、残された者、見送った者……それぞれの生き方と込められた想いに、涙があふれそうです。

優秀賞

りょう

愛なんて知らない 生きる為に体を売る男娼の恋 足抜けは許されない 今宵もあなたを想い他の人に抱かれる

運営コメント
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江戸から明治へ。目まぐるしく変わる時代の中で、囚われ、身を売る男娼の一途な愛の物語です。とにかく野暮なことは言わずに、ぜひ読んでいただき、その文章に想像をゆだねてください。もの悲しさと切なさをたたえたラストシーンは、その先にどれだけ困難があったとしても、二人にとっては救いにつながるハッピーエンドに違いありません。

優秀賞

1952年、終戦くま はなび

終戦はまだか。日本で幼馴染を待ち続ける男の話。

運営コメント
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大戦中の昭和時代、自分ではどうしようもなく抗う事もできない運命に翻弄されながら、相手を想い続ける二人の愛の深さが美しすぎます! 最後に明かされる手紙の伏線があまりにも鮮やかすぎて、まるで推理小説の種明かしのような爽快感。短編ならではの切れ味するどい作品です! そして妹さんにもぜひ幸せになってほしいと、切に願ってしまいました。

優秀賞

君が為に咲くめろんぱん

陰間同士の恋

運営コメント
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陰間茶屋を舞台にした短編です。吹雪や煙管、白梅香など、美しいイメージがあちこちに散りばめられ、まるで詩が歌い上げられているかのように情景が心に迫ってきます! 早咲きの梅の花と、遅咲きの霞桜。あえてはっきりと描かれてはいないからこそ、二人の愛の行く末に想像を膨らませるのも短編の魅力ですよね。そして楼主の深く優しい愛が印象的です・・!

優秀賞

『極上の月』志生帆 海

平安の世を懸命に生きる公達がいた。やっと手に入れた恋路を照らすのは月、阻むのも月だった。

運営コメント
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江戸と明治大正が人気だったコンテストにおいて、貴重な平安時代を舞台とした作品です! 平安装束の衣擦れの音が聞こえてきそうな秘めやかな雰囲気の中で、主人公の葛藤や覚悟と、それらすべてを受け入れて愛する相手の想いが素晴らしすぎます。いつまでも二人の心はより添っていくのでしょうね。要所で印象的に描かれる月の描写がいつまでも読者の心に残る作品です。

優秀賞

想うは君の面影ゆきじ

使用人と主の儚い恋

運営コメント
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大正時代の華族に奉公している使用人が主人公の物語です。彼が想いを寄せる華族の四男は、美しく妖艶で、しかし体が弱く、お屋敷から外には出られなかった……。閉ざされた世界の中で、気持ちだけが募っていく主人公の片想い。その気持ちに気づいているからこその、四男の選択。つながる体と重なる想いが絆となって、二人は、きっとまた巡り会えるでしょう。季節の描写や、古風なお屋敷の空気感など、文章も美しい短編です!

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