【イラストSS】邑崎恵人40歳のBirthday

紅と碧湖

  音の外れた鼻歌が聞こえ、彼が帰って来たのだと知って期待に身を戦慄かせていると、ドアが開いた。 「お待たせ」  低い囁くような声。部屋は薄暗く、ドアの向こうの灯りを背にした男の表情はう...