「ヤンデレアンソロジー企画」参加作品公開 +お知らせ +晩ご飯勇者お礼SS

 

おこんばんわ!

ここのところ体調不良とスランプのマッチングで更新低迷で申し訳ないです(初手謝罪)基本的に謝ることから始まるブログってどういうことだ、反省しよう。

今回は色々とプラスが多いので長文の予感ですがよかったらお付き合いください。

 

さてまずはヘタノヨコヅキ様主催ヤンデレアンソロジー( https://fujossy.jp/books/11681 )

という企画にお声をかけていただき、性癖からホイホイ釣られて参加させていただきました…!ちょろいです。

とても楽しかったし、企画に参加したのは初めてだったのでいい経験をさせていただき、コヅキ様、関係各位のみなさまには感謝感激雨木樫!!(ファンファーレ)

しかしながら私はどうしてもヤンデレより病みか相互狂愛ばかり書いてきたので、どうしてもデレがかけなくて…本当に難産だった。三作品五千文字書いて没にした。

なので今作は〝シャイニングヤンデレ〟というコンセプトを掲げた、ヤンデレにしては甘めの相思相愛!ハピエン厨ゆえに当然ハピエンでござる。メリバでもござらん。

しかもです、それなのにギャグではないのです。とても頑張ったと思うんだ、だからぜひ読んで欲しい!(主張)

ということでそんなお話。ええとですね、「ヤンデレ苦手だけどそういうならそれだけ読んでみようか」という地雷を踏んでいく猛者の方に、木樫の作品に直接のリンクをばこちら。↓

 

「ノーマルアブノーマル」

https://fujossy.jp/books/11681/stories/232635

・執着溺愛キング×やる時はやる普通めのゲイ

 

でも、できれば他の方の作品も読んで頂ければ嬉しい限り…!あのですね、甘いお話もありましてですね!えっちいのもございまして!木樫では味わえない味なのでどうぞよしなに…!(必死か)

いろんな字書きさんが集まって「登場人物の誰かがヤンデレ」というお題だけを共有し、好きに書いていく企画。みなさん心優しく、不慣れな私でも混ぜてもらえた。ありがとうございます!

 

では続きまして「本日のディナーは勇者さんです。」のほうのお知らせがございます。

やはりお気に入りの作品なので完結済みの方をエブリスタに投稿する(前ブログ参照)ことにしまして、それを機会に全ページ誤字脱字最終確認と、わかりにくい文言などを言い回しを変えたりすることにしました。ようは微妙に加筆修正ということです。

ストーリー自体は変わりません!そしてエブに伴いこちらも少しずつ変えていくので、「修正したならあっちを見ないとじゃん」とはならないです大丈夫!

いろんなサイトに同じものを載せるのは気が引けますが、一番好きでずっと書いているので多くの人に見ていただきたい欲望というものがございまして…下世話ですが、そういうことです。作者ってそういうものです(偏見)

一応各サイトにしか投稿していない作品がある、というのが私の言い訳。イエス言い訳。(Blove・「人の心クズ知らず。」、エブ・「メガネをはずして」、fujossy・「誰かこの暴君を殴ってくれ!」「男前受け短編集」その他「きっとおそらく確実に、運命。」以外の短編)

エブにはスター特典というお礼文を載せられるのですが、そちらで晩ご飯勇者現代パロディ作品「現代版・本日のディナーは社畜です。(仮)」を書いていますが、まだ掲載をしていません(表紙書いてないので)

とはいえあちらだけに掲載するとこちらで読んでくださっている方をないがしろにしているので、こちらでもあっちが溜まったらまとめて番外編集にでも掲載しますよ!(安心安全宣言)

多少溜まるまで待つので速度は違いますが、あまりからないです。本編も全く同じ内容なので、修正があるということだけ把握して頂ければ…!

 

それから、エブに関してどうしても御礼申し上げたいことが…!

どうやらあっちは誰がスターを送ったとかが通知されるみたいで、こちらをフォローしてくださっている方々であちらでもフォローしてくださったり、作品を読んでくださっているのがわかって嬉しく思いました(感涙)

だから読んでないひとが好きじゃないとかではないんやで!純粋に嬉しかったんだ。登録していない人もゲストさんとして通知が来るので、もしかしたら私の把握していないお方もいるのかもしれない。

なんにせよとても幸せな気持ちになりました。ありがとうございます。

しかしエブは本当にバグが多いので早くも辟易していて基本的にあっちにはあまり顔を出してなくてつぶやきもしてない(目逸らし)

 

というわけで、嬉しかったのでなにか、と思い以前ツイッターであげた「不健全魔王の朝」という超SSを続きをつけてSSにしてみました。そうです、おかわり342話の作者コメントのあれです。

では!あまりにもながいのでここらで…。

いつもブログも作品も見て下さり、本当にありがとうございました!

 

 

 

↓以下SS

 

朝、ベッドで目が覚めるとシャルが俺に背を向け、昔着ていた体にフィットするインナーと夜着の下でストレッチをしているのが見えた。


俺━━魔王の妃であるシャルは、大体俺より早起きだ。いつも先に目が覚めて日課のストレッチをしている。
俺はぼんやりとそれを眺めながら、じっとある一部を注視する。
カーペットにマットを敷いて、そこで大きく足を左右に開くシャル。片足に向かってそのまま上体を傾け、グッグッと体を解す運動だ。

その逆側でキュッと引き締まった足が、筋を伸ばされ震えている。足先が伸び、時折耐え難いように指が丸くなる。

寝ぼけ眼の俺が注視しているのは、シャルの足だ。

 

「…挟まりてえ」

 

取り敢えず、頭がまだ寝ていると言うことにしておこう。寝ているので、重ねていうけどな。

 

「太ももに…キツめに挟まりてえ」

 

あの靭やかな筋肉を纏い引き締まった弾力のある太ももに、顔を挟まれたい。

夢のような光景を思い、俺はなんにも気が付かないで健全に健康管理をしているだけの自分の愛する人を、しばし不健全な眼差しで突き刺す朝。

そうしていると不意にシャルは天に向かって両腕を突き出し伸びをした。そのまま体を横に倒し、足の付け根から手首までがなだらかな丘を作る。

思わずうおおおお、と脳内で全俺が立ち上がり、食い気味に拳を握った。本体の俺はもちろんクールかつ真面目な表情で微動だにしていない。プロだからな。

脇。脇はいいな。うん。しかもあのインナーはエロい。胸筋と脇を繋ぐ筋が見えるし、筋肉の凹凸がよくわかる。

背中を見ている俺には今は見えないが、代わりに腰から脇、腕、手首のラインが見放題だった。

 

「噛み付きたい…」

 

そして眠った脳は欲望のまま呟く。

 

「脇に…噛み付きたい…」

 

気が付いていないのをいいことに、俺は好き勝手に不埒なことを考えていた。

 

 

…気づいてるんだが。

自分の背後で微かなささやきが聞こえて内心で返事をする。いつもなら聞き取れないアゼルの小声のセリフも、物音のほとんどない静かな朝ではギリギリ俺に届くのだ。

何をどうしたのかわからないが、こちらを見つめているアゼルは先程から俺の太ももにキツく挟まれたくて、俺の脇に噛み付きたいらしい。んん、多分寝ぼけている。アイツは夜行性で、寝起きがそんなに良くないからな。

━━ちょっとお仕置きをしてやろう。

そう考えた実は冗談も好きな俺は、側筋を伸ばすストレッチを不意にやめてさっさと立ち上がる。

素早く振り向いて真剣な表情のまま固まっているアゼルに近づき、その首元を片足でまたいで、そのまま前転するようにベッドへ転がった。

 

「!?ぇ、ぐっ、!?」

「ん、おはよう。まだ寝ぼけている旦那さんは、お仕置きにふとももで挟んであげような」

「~~~ッ!」

 

足首を掴んで膝を曲げると、アゼルの首は俺のふくらはぎと太ももに挟まれてしまった。呼吸が多少苦しいのか、ゆでダコみたいに真っ赤になっている。痛くはないと思うがあんまりするとかわいそうだからもうすこししたら離してあげよう。

背を丸めて足に挟まるアゼルの頭を抱き込み、わっしゃわっしゃ犬よろしくなでくりまわす。こういう友達的なじゃれあいも好きだ。

楽しくて仕方ないので、自然に笑顔になった。

 

「あはは、これにこりたら盗み見はだめだ。堂々と見てもいいんだぞ」

「ふっ、!、!?うぐぇっ、うううっ…!?」

「そんなに触っても離してやらない、俺の足はそんなにいいものじゃないだろう?ん?」

「さぃ、ぃぃ、こう、うぶぇぇ…ッ」

「?ふっ、あははっ、ごめん、ごめん。次は脇を噛むからな、アゼル」

 

手で俺の足を触るぐらいしか抵抗しないが唸っているので、それが面白い。本気で苦しくはないとわかっているからだ。ほら、俺の足なんて女性のように柔らかくもないんだから、これにこりたらよくわからない寝ぼけ方はしないことだ。

 

アゼルは解放してからしばらく顔を両手で覆ったまま丸くなってベッドの上で震えていた。

ちょっとやりすぎたかと反省したんだが━━まさか次の日は目の前で体育座りして観察されるとは思わなかった。おおう、確かに堂々としてる。

なぜか期待のこもった目でふとももを見られていたのは、よくわからなかった。