絵画 Part2

 インスピレーションを受けた絵画。

 

 

『ヴィーナスの誕生』アレクサンドル・カバネル

 

左足の親指が反りかえっているのは、性的な絶頂を表現しているのだとか。

成人女性の姿で生まれてくるとは、神さまってすごい。

 

 

 

『眠れるエンデュミオン』アンヌ=ルイ・ジロデ=トリオゾン

 

人間の美青年に恋した月と狩りの処女神、ディアナ。

老いてゆく彼の未来を想って悲観し、父であるゼウスに懇願する。

彼の若さと美貌をとどめてくれと。

エンデュミオンは文字通り永遠の眠りに就く。

ディアナは夜ごと下界に降りてはエンデュミオンを愛でたという。

 

 

『スフィンクスの接吻』フランツ・フォン・シュトック

 

スフィンクスの顔はまったく見えないが、恐らく絶世の美貌なのだろう。

口づけを受ける青年の表情は官能と死の恍惚に溶けている。

 

 

『パオロとフランチェスカ』アリ・シェフェール

 

悲劇の恋人たち、パオロとフランチェスカ。

「パオロとフランチェスカ

風に飛ばされいつまでも

互いの愛に身を委ね、遂には死を招いた二人

吹き寄せられるはてもなく

ただ吹き飛ばされて 風の中」(ダンテ『神曲」より)