誕生日【氷海柊真、九条彰、アレク】

今月、11/19は氷海柊真くん、11/20は九条彰くん、アレクさんの誕生日です!

 

HappyBirthday!!
・:*+.\(( °ω° ))/.:+✨

 

Twitterにて投稿した文をこちらにも。

 

《柊真と彰とアレクと陽仁》

 

ピンポーン
 
  と、軽快なチャイム音が鳴り響き、ガチャリとドアが開く。
 
「やぁやぁハルトにトウマよく来たネ☆」
「やほ~アレク、お誕生日おめでとう!」
「おめっと」
「うんうん、2人ともありがと、そしてトウマもおめでと!」
「おー、まぁ昨日だけどな」
「ふふ」
「何笑ってんだ陽仁」
「いやぁ、柊真照れてるな~って」
 
  そう、にししと笑う陽仁を無視してリビングへと進んだ柊真の目に見慣れた姿が目に入る。
  柊真やその人物が口を開くよりも先に後からやって来た陽仁がその人物を見つけ、嬉しそうに声を上げた。
 
「あきくんだ~!」
「やぁ、さっきぶりだね」
 
  あきくん、と呼ばれた彰は手に持っていた文庫本を机の上に置き、陽仁達に向き合う。
 
「あ!そうだ、あきくんも誕生日おめでとう!!」
「ありがとう」
「それにしても柊真が昨日で、アレクとあきくんが今日でしょ?俺だけ4月生まれだからなんだか疎外感感じるな~」
「でもハルトは春生まれって所が似合っているからとっても素敵だとボクは思うヨ」
「えへへ、そうかなぁ~」
「うん、僕もはる君は春みたいに暖かい子だなって思ってるからね」
 
  アレクと彰の言葉に嬉しそうに無邪気に陽仁は笑った。
  そしてすぐにハッとした表情になりおずおずと口を開く。
 
「それにしても毎年お家にお邪魔しちゃって有難いけれど良いのかなぁ」
 
  そんな陽仁の言葉にエヘンと、言うように胸を張ってアレクが宣言する。
 
「アキもトウマも勿論ハルトもボクの兄さんみたいなものだからネ。なんせアキとトウマはパーパの弟子なんだから!」
「あはは、弟子、と言ってもガッツリ1年やっていた柊真君と違って俺は本当に付け焼刃みたいなものだったからね」
「それでもアキは物凄く筋が良いってパーパがすごく褒めてたよ、それに過ごした年月は関係ない、濃密なコミュニケーションが大切なのサ」
「アレク良いこと言うね~、でも僕はアレクパパのお弟子さんでも無いのに兄だなんて名乗って良いのかな」
「何を言っているのさ!ハルトはボクに素晴らしい事を教えてくれたじゃないか」
「教えた陽仁本人と同じくらいどころかそれよりも更にハマりこんだよな、お前」
「ボクはなんでもやり込むタイプだからネ!それよりほら、こっちに来てよ。マーマが腕によりをかけてご馳走を作ってくれたんだよ、マーマのボルシチは世界で一番さ」
「アレクの好物だ」
「ふふん、それに3人に会えるのを楽しみにしていたからね、ボクだけでなく皆の好きなモノもきちんと用意しているよ。みんな最近売れて忙しくて会いに来てくれないから寂しがってたんだヨ。パーパも今日はボクらの為に帰国してボクらだけのショーをするんだって張り切っていたしネ、今マーマが迎えに行っているからもう少ししたら2人とも帰って来るんじゃないかな」
 
  そう言ったアレクの言葉に柊真が思わずと言ったように驚きの声を上げた。
 
「は!?師匠、確か今メキシコにいるんじゃ……」
 
  そんな柊真に笑いかけ、アレクが口を開く。
 
「うん、確かにメキシコにいたけれど今日、数時間だけ日本に戻ってまた今度はカナダに行くって言ってたかな」
「あはは、相変わらずすごい人だなぁ」
「本当にね」
「自慢のパーパさ☆」
 
  そう、ウィンクをしたアレクは酷く誇らしげでそんなアレクを見た3人の顔にはそれぞれ笑みが浮かんだ。
 
  そうして和やかな空気が流れだした瞬間、陽仁が小さく咳払いをした。
  そうして3人それぞれと視線を合わせ、満面の笑みで口を開く。
 
「改めて言うね、柊真、あきくん、アレク生まれてきてくれてありがとう、お誕生日おめでとう」