【さよなら参画また来て企画】返歌球をくれ。

※ユーザー企画の提案をする自己完結型個人企画

(つまり公開案出しそんなんして何になるんだし昆布だしアゴだし)

※当方は企画しません

 

 

 たとえば、企画者が攻さんなり受さんなりで短いのをひとつ書くじゃん。これがお題。

 そしたら企画参加者がそのお題の別視点側を書くというもの。

 

 投稿済みの参加型というより書き下ろし系企画ですな。

 

 たとえば、手前酢味噌ですが、昨日載せた【えちぅど】-「グラスブーケを、」をここにコピペします。 

* * *

 手を握る。同じベッドの中で、体温は彼のほうが少し高い。猫を抱いているみたいな日々は終わった。俺の指から彼の熱いくらいの手が擦り抜けていく。彼は野良猫になって、丸くなってしまう。こういう風に同じ方向を見るのは嫌だった。人生の設計図なら嬉しいことだったけれど。

 

 ベッドを選びにいった日のことを悔やむ。ダブルベッドになんかしなければよかった。

 


 他に好きな人がいるのだという。俺たちを縛り付けるものは何もない。約束だけだ。それも個人間のもので、保証人もいなければ紙一枚もない。俺か彼の意思で簡単に無いことにできる。もし彼があの日の一切を取り消したいのなら、俺は頷くしかない。まだ若いから。俺より4つも下で、根暗で口下手な俺と違って、陽気で人懐こく友達が多い。俺ひとりのわがままで、俺ひとりの満足で振り回したらいけない。俺は4つも上なんだから。残念だけれど。悲しいことだけれど。

 

 

 会話がないわけではない。俺のほうが早く起きるから、目覚まし時計に巻き込むことをすまなく思って、毎朝謝り、彼は眠気の中で許してくれる。いつの間にか朝食も別々になって、なかなか顔も合わせなくなってきた。目を見てもくれない。完全に冷め切ったのだと思う。俺たちはもう元に戻れない。


 彼は他に好きな人ができて、俺のことは…

 失恋につけ込むような恋愛なんてするんじゃなかった。

 


 帰り道に普段は気にもしなかった花屋が目に入った。小さな花束を持ったテディベアに、箱に入った薔薇や、鉢植えの中のオレンジの花とか、コップに入った虹色のものは作り物かも知れない。それからワイングラスに入った小さなひまわり。


 彼のことを思い出した。退屈そうに本を読んでいる姿を一目見て、すぐ好きになった。

 

 彼は若い。俺もまだ、世間ではずっと若いほうだけれど、こんな想いは一度でいい。何より他に好きな人なんていなくて、これから現れなかったら、なんて少し不安なくらいだ。

 


 店へ入った。
 別れて欲しいという彼に、今日こそしっかり話し合って、頷こう。だから、キズヲナメアウ相手が欲しかった。この決心が揺るがないように。

 

* * *

 

 ↑これは攻さん視点想定なので、企画参加者は受さん視点なり、受の好きな人側なり、ひまわり(植物)視点なり、攻さん受さんの共通の友達なりの視点で書くというもの。

 

 

 返歌って感じだと雅やかで敷居高い感じだけど、アンサーソングとかよくいうじゃん。アンサーソング、日本語にしたら返歌やぞ。詩をカマされたら、フリースタイルラッパーの如く、カマし返さなきゃならないわけ。負けんじゃねぇぞ。

 で、ヘンカといえば変化球。当方、野球は体育でしか接点がないンゴねぇ…

 

 

 ということで、わたくしはリア付き合いもネト付き合いもが苦手、自創作以外のBLが嫌いという理由で企画立ち上げないので、やりてぇめんす!という方はタイトルごとどうぞ。タイトルはダサいしもっとイカしたのあるから要らんわという場合もあんまり気にしない。

 

 ぽまえに提案されるまでもなくそういう企画考えていたという場合は水差してすまんかったの。

 

 これ見てこういう企画してみたい!という方も特にコメントとか要らないです。

 

※本文に載せた【グラスブーケを、】はあくまでも一例なのでお題は企画者が出す。