新作「とめどなく、おしみなく、たえまなく。」公開しました

新作を公開しました。
「とめどなく、おしみなく、たえまなく。」
https://fujossy.jp/books/23111

 

作品説明にも記載しましたが、「Blue Lotus」の高校教師、野上朔弥が生徒だった頃のお話です。
「Blue Lotus」
https://fujossy.jp/books/4506

 

ただし、今作は「Blue Lotus」とは異なるカップリングとなりますので、不快に思われる方は回避してくださいますようお願いします。

 

また、「Blue Lotus」のスピンオフ短編集「Scarlet Lotus」の「Before I met you」から派生させた内容となります。
https://fujossy.jp/books/6729/stories/128141

 

この2作を読めば、今回の新作の結末がだいたい察しが付くと思うんで、あんまりハラハラドキドキしたくない方はあらかじめそちらを読んでいただくといいかなぁと思います。

 

ただ、私が思うに、「初恋で結ばれてそのままハピエン💕」というのは素敵だけれど、いくつかの恋をして、いくつかの別れを経て、だからこそ分かる「今の恋」のありがたみ、てのもあるのではないかと。前作を読まれた方は「野上先生にもこんな青春があったんだね、だからあの恋に行き着いたんだね」と温かい目で見ていただければ幸いです。

 

 

すっかりご無沙汰だったショートコント

 

和樹「過去の恋の経験ねえ……。そういやおまえもそこそこ惚れっぽいよな。俺で三人目だっけ、好きになったの」

涼矢「そうだけど、和樹以前は恋って言ったって微笑ましいやつだから。単なる憧れ的な。おまえとモトカノーズとの爛れた恋愛とは違って」

和樹「一言多い。いや一言以上にひどい。つかモトカノーズってなんだよ」

涼矢「和樹を通り過ぎていった女達だよ……何人いるか知らんけど。300人ぐらいか?」

和樹「大奥かよ。ていうか体もたねえよ。そんだけ取っ替え引っ替えしてた将軍ってすげえな」

涼矢「いや、大奥にいる女性全員が愛人ってわけじゃないから」

和樹「そうなん?」

涼矢「その中から何人かだけだよ。それもちゃんと"お世継ぎ"に恵まれそうかどうか、監視されてる中でヤるんだ」

和樹「うわぁ、きっつー」

涼矢「……和樹は好きそうだけどね、そういうの」

和樹「は?」

涼矢「見られながらするの」

和樹「んなわけねえだろ!! ヘンタイの専売特許はおまえだっつの」

涼矢「そんな褒めるなよ」

和樹「褒めてねえわ」

涼矢「でもほら、人前で露出ってことで言えば、和樹って鏡見ながらとか道端のカーセとかだといつもより」

和樹「黙れと言っている」

 

いくつかの恋をして、たどりついたらこんなことになってた人たちの物語「その恋の向こう側」もよろしくお願いします。


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