極道ワンコは今日も俺に甘い クリスマス番外編②🎄🎁🎅🌟

R18

 


■■■

 

 

ふわふわしていた意識が段々とはっきりしてきた。
途端に襲ってきた快感に勝手に背中が反れて目を強く瞑った。
「っあ、あっ、なに、やぁ……っぁ、ゆう……っ?」
「ん、なぁに」
「はぅぅ、ぁ、待って、止まってぇ……!」
「あれ、酔い、さめた?」
後孔いっぱいに埋まるペニス。
侑生は動きを止めて俺にキスをする。
「可愛いね。酔いは醒めたみたいなのに、俺のことは離さないね。」
「っ……」
いつの間にか侑生の腰に足を絡めていた。その足を撫でられたことで漸く気が付く。
「中もキュンキュンして。かーわいい。」
「っぁ、ま、って、侑生、っん、あ、あ……っ!」
「これ好きだよね。ここ、もっとして欲しい?」
「うぅ……っ!」
一気に絶頂感が高まり、侑生の手を掴んで首を左右に振る。
「ひっ、ぁ、ゆう……っ」
「ね、一緒にイこうっ?ほら、中、出すよ」
「あっ、あぁっ、あ──ッ!」
我慢していた絶頂が襲ってきて、体がガクガク震える。それを抑え込まれあっという間に中が熱くなった。
侑生が上気した顔で荒く呼吸をしている。
其の姿があまりにも魅惑的で、思わず手を伸ばしギュッと抱きしめた。
「侑生」
「ん」
「キス、したい」
「俺も」
唇を重ねる。何度も何度も角度を変えて。
汗をかいてしっとりした肌を柔らかく撫でられて、グングンと気持ちが高まりだす。
「っん、ちゅ……っは、はぁ、侑生……っ」
後孔が勝手に収縮して侑生を逃がさないとでもいうかのように内壁が吸い付く。
侑生は低く喉で笑ってゆっくり、ゆったり、腰を動かした。
「ぁ……はぁ……ん、きも、ちぃ……っ」
「洸、こっち向いて」
「え……ぁ、ん……っ」
また唇が塞がれ、舌を絡める。
水音を立て深く繋がりながらぬるま湯に浸かっているような優しい幸せに包まれる。
「はぁ……洸、こう……」
「な、に……?侑生、顔、見せて」
唇が離れると、俺の首筋や胸、他にも至る所にキスをした彼が切なげに俺の名前を繰り返し呼ぶから、そっと侑生の顔をすくって目を合わせた。
「侑生、何で、泣きそうになってんの……」
「……」
動きが止まり、時計の秒針が進む音だけが鳴る。
「侑生、大丈夫……?」
「……洸。俺のお願いは、洸が苦しむことなく過ごせますように、ってことだけだよ。」
「ん、ふふ……っ、何、急に」
「あ、笑ったな。」
「だって、そんな、はは……、あっ、あっ!」
「俺の切実な願いを笑った洸にはイタズラします」
「あっ、ごめ、ごめんっ、あぅっ、侑生っ、や、ごめんってぇっ!」
激しい律動が始まり余裕は消し飛ばされた。
その後は侑生が満足するまで抱かれ、気がつけば意識を飛ばしていた。
何がクリスマスだ。何が性なる夜だ。誰が上手いこと言えって言った。
……まあでも、幸せだったのは間違いないし、心は満たされていた。

 


■■■

 


朝、寒さに目が覚めて温もりを求め、横で眠っていた侑生に擦り寄った。
「ん……」
侑生もまだ眠っているようで、くっついても規則的な呼吸音が聞こてくるだけ。
薄く目を開け、俺の背中を向けて眠る彼を抱きしめようとして、右手に光るものが見えた。
え……、と思って目を見開き飛び起きる。
「痛っ!」
「っ洸!?」
勢いよく起きたせいで腰に走った痛みについ大きな声が漏れた。
途端に侑生が飛び起きて立ち上がり、何かを手に持つ。
「うぉっ!?侑生、それ片付けろ!どこから何出してんだ!」
「はっ!?ぇ……あ?」
侑生の手にはバタフライナイフ。
どこに隠していたんだろう。
怖い顔で刃を剥き出しにしてそれを持っている彼に、心臓がドクドクと激しく音を立てる。
「落ち着いて!腰が痛かっただけ!敵はいない!」
「……そうみたいだね。安心した」
「それより侑生、これ……!」
ナイフを片付けた侑生は、俺の差し出した右手を見て表情を和らげた。
「侑生サンタからのプレゼントだよ」
「サンタって……これ、めちゃくちゃ高そうな指輪……」
「特注品なんだ。世界で二つだけだよ。洸ちゃんのと、俺の。お揃い」
侑生の右手の薬指にも同じデザインのものが嵌っている。
「仕事の時は嵌めてなくてもいいから、できるだけ持っててね。」
「……うん。すごく嬉しい。」
「よかった。左手のはまだ渡せなくて……」
「まだ?……ってことはいつか……?」
「うん。俺のお願いが完全に叶ったら」
「お願い?」
セックス中、話した事だろうか。
聞いてみるけれど、彼は何を言うことも無く、完璧な笑顔を俺に見せただけ。これは聞いてくれるなという合図だ。
「じゃあ、お願いが叶ったら俺と結婚して。」
「え……な、何今の……プロポーズ……?」
「うん。俺には侑生だけだから。」
「わぁ……イケメン過ぎてドキドキしてる。俺の心臓の音聞こえてない?」

顔を赤くしてそう言った彼は照れているらしい。
そんな姿は滅多に見れないので愛おしさが爆発する。
「プロポーズしたのに、返事はくれないの?……寂しいな」
「はぁっ!?返事しなくてもわかるだろ。結婚するに決まってる!!」
「えぇ……何怒ってんの」
「怒ってない!俺もう……幸せ……」
今度は目を潤ませて強く抱きついてきた。
「う……苦しぃ……」
「好き。大好き。愛してる。」
「ん、俺も愛してるよ。」
僅かに体を離し、見つめあってキスをする。
このまま穏やかな休日を過ごそう──としていたのに、上司から呼び出しの電話を食らうまであと十分。
休日にふざけるなと侑生が怒り出すまであと十一分。
そんな侑生に仕方がないだろうと言い返すまであと十五分。
そして喧嘩に発展するまであと二十分。

 

 

 

______________________________ 

 

 

気がついたら喧嘩してたので喧嘩の番外編もそのうち更新します。そのうちです。

クリスマス番外編は終了〜〜〜!!!!

優しいだけの話は私には書けなかった🤪

 

 

お楽しみに〜!!