「恋なんかじゃない」 クリスマスSS 2/3♡
オレの上に乗っかってくる玲央って。
……男っぽい感じが急に増して。
本当に。ドキドキして。
なんかもう。……動けなく、なってしまう。
頬に、触れられるだけで、びく、と体が震える。
だってもう――――……玲央にされると、自分がどうなるか、分かってるから。
「――――……ここでしていい?」
ちゅ、と頬に、キスされて聞かれる。
「――――……っ……ケーキ……食べないの?」
「んー……ケーキか……食べたい?」
「う、ん。だって。……せっかく玲央が買ってくれた……」
なんか、有名なお店の限定のケーキだって。
すごい豪華なケーキなのに。
「――――……」
玲央が、オレの足を挟んだ形で膝をついて、手を伸ばしてフォークを持った。切り分ける前のケーキに、フォークをさして。自分の舌の上にケーキを少しだけのせる。
「――――……」
もし、かし、て。
思って、ドキドキしまくってると。
瞳を緩めて笑いながら。玲央の舌がオレの口に入ってきて。
「ん」
と玲央に言われて。……食べて、てこと、だよね。
――――……うー……。
「……ん……」
舌、動かして。
それを、口の中で、受け取る、とか。
……はずかし――――……。
心臓のバクバク音は、最大で。
玲央に捕まってる手が、握り締めても、震えるのが分かる。
「……ん、ふ……っ……ぁ」
そのまま、深く深く、キスされて。
「……っん、ン…ふっ……」
舌が上顎をなぞると、ゾクゾクして――――……。
涙が滲む。
「……美味かった?」
そんな事を言いながら、キスを少しだけ外して、オレの顔を覗き込んで。
「……味、わかんないし……」
言ったオレに、ぷ、と笑う。
「――――……はは。かわい」
優しく笑いながら、そう言って。
「もー泣いてるとか……」
涙を舐め取られて。なんかもう、それだけで、ゾクゾクして。
「可愛すぎない? 優月……」
首筋にキスされて、びく!と震えてしまう。
「んー…… ケーキ……今、食べたい?」
「――――……っ……」
食べたいけど。
……食べたいけど……。
「……あと、で……食べる…………」
「――――……ん」
ふ、と笑った玲央は、オレを抱き上げて、後ろのソファに乗っけた。
「少し待ってな?」
「……うん」
玲央は、さっきのフォークにケーキをのせて。
「ほら」
口の前に出されたケーキをぱく、と食べると。
「美味し……」
「後でたべよ。冷やしとく」
そう言うと玲央は立ち上がって、ケーキを持っていって。冷蔵庫にしまう気配。
ほんとに美味しい……。
口の中のケーキに感動しながら、食べ終えてると。
少し居なくなってた玲央が戻ってきた。
手には、枕?と――――……ローションとか色々……。
いつもは、訳が分からなくなってきてから、玲央が出すから。
なんかこんな素面で見ると。なんか生々しくて、恥ずかしい。
「しようぜ、優月……」
「…………うん」
玲央が持ってきた大きな枕をソファの端にぽい、と投げて。
その上に、倒される。
「――――……しよう、て言ってさ」
「……?」
「うんって優月が言うのが――――……嬉しいかも」
ふ、と笑われる。
……そんな事言われると、何か、物凄く、恥ずかしいんだけど。
「…………」
なんて答えたらいいか分からなくて、オレに乗ってくる玲央を見上げていたら。クスクス笑って。
「……オレとしたいだろ?」
「――――……」
Xmasツリーのライトが、玲央を、何だか、物凄く綺麗に見せる。
ほんと……玲央、カッコいいなあ。綺麗……。
「……玲央」
玲央の肩にそっと手を置いて、少し自分の方に引いて。
ちゅ、とキスする。
いつもなら、すぐ、離しちゃうんだけど――――…………。
そのまま。もう少し、重ねる。
舌で、玲央の舌に触れたくて。
少しだけでも、と思って、触れたら。
「――――……っ」
めちゃくちゃ、乗りかかられて。
後ろの枕に押し付けられて、少しも動けない状態で、深く深く、キスされる。
舌が、オレの中、めちゃくちゃ舐めて。
息が出来ない位。
最近少し、キスに慣れてきて、息ができるようになったと思ってたのに。
「……ン、んっ――――……は……ぁ……ッン……」
ゾクゾクしたのが、奥から急に高まって。
舌が吸われた瞬間、背筋を駆け上がった感覚に、びく!と震えてしまった。
なんかもう、意味が分からない。
――――……何、今の。
頭、動かない。
玲央の手が下に降りて行って、完全に反応してるオレのに、玲央が触る。
「今、少しイッた……?」
首に舌を這わせながら、玲央が、そんな風に言う。
ズボンの上から触れられているだけなのに、もう、辛いし。
「最近ますます感じやすいなー……」
「わか、んない……」
玲央を見上げてたら、涙が溢れて来ちゃって。
「……急に真っ白で……びっくり、した……」
「――――……」
ああ、もう……と玲央が呟いて。
今度はゆっくり舌を絡めながら、下を少しだけ、刺激してくる。
「……その気にさせすぎるとさ……ケーキ、明日になるけど……?」
「――――……ん……っ……」
ズボンの上から少し触れられてるだけなのに。
熱が、上がってく。
もう、体中、どう触られても、気持ちよくて。
ゾクゾクして。
もう、今なんて。
涙を拭かれてるだけなのに。ぞく、と震える。
「……もう……いい」
ぎゅ、と抱き付く。
「……明日、食べる……」
もう無理。
涙目で、玲央を見上げたら。
「――――……可愛くてたまんねえんだけど、優月……」
なんかそういう事を言ってくれる、玲央の顔が。
ほんとに優しくて。
胸がきゅ、と締め付けられる。
玲央が自分のシャツのボタンを全部外して。
「手入れて。抱き付いていいよ」
くす、と笑いながら、オレの手を、その中に引き寄せる。
そのままそっと、背中に、手を回す。
――――……熱い。玲央の体。
なんか。
……熱くなって、くれてるんだなって思うと、嬉しくて。
ぎゅう、と抱き付いた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
(2021/12/26)
楽しくラブラブ書き続けてたら、増えて増えて。
明日で終わらせます(*'ω'*)
ブログってなかなか読まれない……かもですね。流れちゃうし。
割と長めになったし、番外編として作品に置くのもありかもなと思っております( ̄▽ ̄;)。
読んだよイイね♡ 良ければおしてやってください~♡