漫画の感想。
楠桂の『サレ妻漫画家の旦捨離戦記』。ネットニュースで話題になっていて、1話が配信されていたので読んでみました。
楠桂と言いますと、昭和生まれの私にとっては、アクの強いタッチの少女漫画家です。
万人受けではなくコアな読者がいる作家という感じ。
高校の同級生がファンだったなー。私は絵柄と名前は知っているけど、読んだことなかったです。
こういう方だったのか、と今頃になって知りました。
家庭の内情を暴露するのは、保身が邪魔をして普通の人間にはできないことだと思います。
あと、実録を書くのは関係者各位に対してかなりリスキーな芸当だと思います。
それが今回、やってしまっているので、作者が怒り心頭に達しているのかな、と容易に想像できます。
一話でもかなり内容が濃かった。バブリーなハチャメチャとあいまって昼ドラの様相を呈していて、怖かった。
書籍に付随しているレビューは大抵作家のファンなので作家目線になりがちですが、俯瞰で観ると、この話はどうなのかな、と考えてしまう。
結構甲斐性がある旦那を、人気作家で収入もある作者が粗略にしてしまった結果なのかな、と。
サレている酷いことが全部作者への当て付けだとしたら。
団体戦の不倫。つまり公衆の面前でピエロにされたということですよね。
物書きは報復に刃物ではなくて、ペンを使うんだな。
1話であれって、続きが本当に怖いです。
