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口づけを交わしながら、制服を脱ぎ、脱がせる。
女を抱くことしか知らない時任を、明良がリードして自らの体に導き入れ、雄を締め付け自ら腰を振り擦り上げてやる。
「ああ、明良くん――」
「明良と、よんで、時任さん」
「衛と――」
「衛さん、もっと、もっと奥まで責めて」
自ら限界まで両の腿を開いて迎え入れ、白い尻を高く上げた。
「明良、明良――」
時任の腕の中で明良はのけ反る。
「きもち、いい、素敵、もっと抱いて、僕をいかせて」
「ああ、あきよし」
奥まで届いた悦楽に明良の体が震える。
「いい、いいっ、もっと、突いて、きもちいい!」
時任は明良の求めに夢中になって突き上げた。
「ああっ、いくっ、いくぅ」
「あきよし!」
抱き合って同時に迎えた絶頂に明良の精がどくどくと吹き出す。明良は根元から管のなかの精を更に腹の上に出す。
まだ荒い息をついている時任に対し、明良は冷めた声で言った。
「満足したでしょう? 抜いてください」
時任が慌てて抜くと、閉じきらぬ明良の後孔から白濁がとろりとあふれた。
それを見て愛おしげに「明良」と呼ぶと、明良は眉をひそめた。無言でナイトテーブルのティッシュで腹と股間を乱暴に拭うと、隣の呼び鈴を取って振る。玲瓏 な音 が鳴り響く。
すぐにドアが開いた。
「終わったか」
成良が入ってきて灯りをつけた。
まぶしげな時任が口をぱくぱくさせる。
明良はウォークインクローゼットの中に行ってしまった。
時任は全裸で成良と向き合っている。
「なぜ、俺の弟とセックスした? 答えろ、時任」
時任は真っ赤になって黙っている。
「まさか、明良が誘ったなどとは言うまいな? 明良はまだ十四歳の子どもだ。セックスしましょうなんて、言うはずがない」
「僕は慰めてと言っただけです」
白いバスローブを着て戻ってきた明良が、兄の影に隠れるように立った。
「それを、無理矢理抱きあげられました。ベッドに連れて行かれて、裸にされて――」
声に涙が滲んできていた。
「それ以上はいい」
成良は弟の頭を自らに抱きよせた。
「それなりの覚悟はあるんだろうな、時任」
成良が真っ直ぐ見詰めると、時任は悔しそうに歯を食いしばった。
成良は嘲った。
「騙されたとでも言いたげだな。俺は何もしていないし、弟はセックスに明確な同意もしていない。お前は勝手に拡大解釈してレイプしたんだ、たった十四の子どもをな。お前の正義なんてそんな程度だ」
床に落ちている高等部のワイシャツを拾い、丸めて時任に投げつける。
「服を着てとっとと出て行け。二度と俺たち家族に関わるな」
「清川ぁ」
時任が拳を握ってベッドから下りてくる。
明良が横から口を挟んだ。
「一部始終を録画しているので、兄様に手を出さない方が親御さんのためですよ、時任様」
時任がぎょっとした顔を見せた。明良はつまらないことのように付け足した。
「お父様は代議士を目指してらっしゃるのでしょう? 足は引っ張らないことですね」
時任は歯ぎしりをして脱いだものを着て帰って行った。
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