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 食べ終えたところで、秀人にはっきりと言った。 「少なくとも三日はここにいた方がいい。さっきの抑制剤が帰る途中で切れたらまた同じ騒ぎが起きるし、もし本当にウルトラエクスタシーを使われていたら、逆作用の抑制剤は使わない方が体のためだ。そして抑制剤なしに一人でヒートを越えるのは大変すぎる」  秀人が上目に明嗣を見る。 「まだ、名前訊いてなかった。あんた、何者なんだ?」 「僕は香林明嗣。この雑貨屋 Les() Restes(レステ) の店主で、薬剤師で臨床検査技師資格保有者だよ?」  秀人は無言だった。明嗣は首をかしげてみせる。 「それだけじゃ足りない?」 「わからない」  明嗣はラーメンのプラ容器をテーブルの脇にずらし、両手を組んで身を乗り出した。 「あと、頑張るオメガの支援もしてる」 「オメガの支援?」  秀人が瞬きをした。頷いてみせる。 「そ。オメガはこの少子化の時代の救世主だと言われているけれど、実際には囲い込まれて職業選択の自由もないのが現実。しかも一度番ってしまうと、他のアルファとは番うことができない。あまりにも不自由だ。オメガだってアルファやベータと同じように頑張っているのに、どうしてそんな目に遭わなきゃいけない?」  秀人がテーブルに視線を落とす。 「俺は頑張ってるのか……」 「秀人は頑張ってるよ。僕が惚れ込むほどにね」  明嗣は断言した。秀人が苦笑を返してくる。 「惚れ込むだなんて、大袈裟だな」 「大袈裟じゃないよ」  明嗣は立ち上がると秀人の方へ回った。秀人は丸い目で明嗣を見上げてくる。 「秀人、立って」  そう明嗣は言った。秀人が虚を突かれたような表情を見せる。 「え?」 「いいから」

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