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4ー4

『うふふっ…』 楽しそうに微笑む母様が、父様の手を掴み、何かに乗せるシーンが出てくる。 その後は、人に見せられないゾーンに突入する為に、モザイクが掛かっているんだけど。僕は、興味があって、見てしまう。 後から、後悔。 父様の吐いた汚物を見て、貰い汚物…。 という、展開になりそうだけど。 そこは…。 修正して、とりあえず、貰い汚物じゃなく。『綺麗な音色で、お楽しみ下さい』的な感じだったら。 僕も、安心して、逝ける。 あれって、テーマパークとかで乗れる自分でグルグルと、高速回転させる物だよね? 絶対、父様は後悔するパターン。 『僕が、白鷺の庭に墓を掘ってあげるからね。安心して…永眠に就いて下さい…』 そんな日が訪れるのかも不明。 父様、ああ見えて、五千歳越している癖して、若く見られるのを知っている。 『まぁ、素敵な殿方』 何処ぞの紳士?と、首を傾げたくなる自分が現場に居たから言えるんだけど。 単に、容姿が格好いいから、素敵に見えるだけで。 一部…。 モザイク掛かっています。 『『グラーデンの一族は…特殊だから、少し靄が掛かったぐらいがミステリアスなのよ』と、言っていたっけ。僕も、そこは納得出来る。しかし、ミステリアスを含むと、何か…父様の威厳さが半減しそうで勿体無い。あの雰囲気が淑女には人気なんだよ。如何にも、難しい本を読んでいます感が、女性の心を擽るみたいな…』 僕は、思わず、弁論したくなった。 父様が、漂わす雰囲気について。 熱く、語れる気がするのは、僕の中に流れる“グラーデン”の血が騒いでいるからだろう。 ー…この、興奮が堪らない。 我慢出来なくなり、母様の脳裏に話を掛けたくなった僕は、普段、繋げない回線を飛ばしてみる事にした。

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