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確か、機関内の構造の本も売られていた気がする。 これは、父様が、倍に犠牲になる必要があるかも。 まぁ…。 腹が空いては戦は、出来ぬと、言うし。 『僕、冥界政府内の本が欲しい』 『構わないけど、アレ、結構、良い値段よ…』 値が張るのは、仕方ないか。 母様に、お願いして、家に送ってもらわなきゃいけない。僕が、仕事に辺り、本を買う時の条件みたいな物。 そうしないと、お金が入ってこないからだ。 趣味に没頭するにしても、お金が関わってくるので、適度に、条件を満たしている。 『今回は『レテの川』をお題に、本を書いてみるのと。“グラーデン”の歴史について…少しばかり、分厚い本に、仕上げてみようと、思います。それで』 『ちゃっかりしていますわね。靉流…』 『お小遣いアップを、お願いします。お代は、父様の若い頃を犠牲に』 『承知しました…』 よし! とりあえず、父様の若い頃、犠牲に出来た。 これは、少し、値が張る本の為。 もう一つは…。 条件が難しそう。 『何時も通りで、お願いして良いですか?宅急便、結構、便利で、愛用しているんです』 何を隠そう。 僕の家は、郵送で荷物を受け取るシステムになっている為、基本は誰にも逢わない条件に適している。少しの買い物がてらに、寄れるから、便利さを覚えた。 お陰で、宅配便を愛用する様になり、近代文明の素晴らしさに感動。 『天界の宅配便、速くて有名だと、貴婦人達も活用しているから良いじゃないかしら。それに、靉流が棲む家は、少し、特殊だから…尚更ね…』 『こいゆうのを取り入れる様になってから、出掛ける回数が増えました。本に触れているだけで、幸せ。でも、本を書くにあたり、新しい机と、雰囲気ある万年筆を使うというスタイル、何か、良さそう』 憧れの情景を浮かべ、母様に 、話した。

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