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これでも、父様よりは、安くしてある。 僕の中では、順位とかは、あまり関係無いけど。今、知りたいのは父様の家系“グラーデン”の事であり。 精霊の王“オベロン”に、関しては、現代に、戻った時にしようと思う。 だって、書きたいテーマが違うのだから…。 選ぶとすれば、血筋の事である。 『“グラーデン”の血筋に関しては、僕は、凄く、関わってきますし。これから、父様の若い頃の色んな事を知れるわけだから…安くしておきます。それに、お約束の本が掛かっています。不利な交渉はしないのが…僕のモットー。有利な方を選んだ方が、絶対に、お得。冥界政府機関の本は、それくらい価値ある物だと、思っています…』 『それは、心得ていますわ。靉流の、そいゆう所は、父君に似ていますわね。有利な方を選ぶ癖、流石、冥界政府副官吏長“アズイ・G・フィニア”の嫡子』 鳴呼、久しぶりに、父様の名前を聞いた。 母様の口から、フルネーム出るのって、珍しい。 『とりあえず、今は、父様の所を目指す為に…』 ガサゴソと、僕は、ポケットを漁る。 過去に、持ってきて良い物かを、母様の脳裏に描写させた。これで、歴史が、変わっても嫌だから、安全かを、確かめておかないと。 何時か、見た、コレ状態になる。 『時空で迷子になった人との本とか無いんですか?』 『…光皇城にあるかは不明ね。何せ、家系が違いますから。龍神の血筋を引いているから、龍神それぞれが扱う資料には、載っているかも知れませんわね。しかしながら、靉流…時空で迷子になった人が気になるの?』 『気になります。此処に来る間に考えていたんです。まず、父様の血筋である“グラーデン”は、そいゆうヘマをする者は居ないの心得ています…』 『居たら、叫んでるでしょうね』と、母様が、小さな声音で、呟いた。

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