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「だけど、お互いに何をしていたのかを、考えていたら…いつの間にか、時間が過ぎていて、思わず、笑ってしまった」 聖霊界の狭間で、男女二人、何をしているんだと、突っ込みを入れたくなったアズイは、彼女に『次は、何時、逢えますか』と、自然に、口にしていた。 「出逢いは兎も角、周りに放っている気の問題じゃない。彼女に『その、気は、何だ?』と、聞かなかったの?」 「聞いてどうする。それに、あれは、一族特有だと、教えてもらった。光皇帝の者から」 “樹”の兄である人物が関係しているとか、居ないとか。 要するに、口を紡ぐものだから…。 触れない様にした。 「光皇帝の者も、凄い血筋の方を持っているね…」 「…感心されても、困る」 アズイは、男性の言葉に、短い溜め息を吐いた。 確かに、来月には、契りを交わすし。棲む場所も、関わってくる。 尚更…。 御子が出来た時の事を考えて、何処を、最優先にするのかを、互いに話さなければならない。 それは、切っても切れない事だろう。 「アズイが、選んだ相手だから、僕は、何も言えないけど…。お祝いはさせてもらうよ…」 そう、吐き捨てる人物に、アズイは…。 「ちゃんと、有り難く頂くとしよう。リュートリア」 「どうせなら、本名のノイアが良いな。大死神『ノアール』と、被ってしまうけど…」 「そう言うが、実際に、ソナタは、大死神の血筋だろう」 「あれでも…主だからね。優しい顔をしていても、エゲつなく、ド鬼畜な大死神だよ。冥界に、赴くだけで『可愛い子ちゃんか、確認しておいて』だし…」 噂は耳にしているが、大死神の相手側の偵察とは、本当だったのを、確信した彼は、唖然とした表情になった。

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