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耳に飾られたピアスが、光により、反射する。 天界では、珍しいとされているイエローダイヤモンドと、ウリエルの涙から調達した石を埋め込んだ特別な品。母親が、作ってくれた品を、彼女は、嬉しそうに、見ていた。 七大天使が一人、ウリエルの涙と言えば、悲しい涙ではなく、嬉しい涙から取れる最高の石だ。 それを、ピアスに、使うなんて、贅沢な気がした。 一方の、父親から貰ったネックレスは、噂によれば『ある 者に、作らせた』と、言っていたが、中々の腕前である。 キラキラと輝く、ダイヤモンドに、蝶をあしらい、青いサファイアが、演出を、奏でているから、作った人は、相当のセンスをしていると、思った。 「ふふっ、胸元に、一際目立つ感じが、何とも。今度、兄様に、お願いして、首飾りでも、おねだりしようかしら…」 鏡に映った姿を見て、満足なレイナは、最後に、専属が作った髪飾りを付けた。 此方は、薔薇をモチーフに、彼女を、イメージして付けたのであろう宝石が、主役。目立ち過ぎず、相手を引きわ立たせる感じが、上手い。 ちゃんと、誰の髪に、さして欲しいのかを、解らせる作品。 「ウリエルの作る髪飾りは、少し、特殊。花の樹脂を使ったり、冥界から取り寄せた宝石を、加工したり。天使(アークエンジェル)から、下界から貰ってきた品を、使ったりするから、結構、お気に入り。だから…今度は、母様には内緒で、父様の赤金色の双眸を、特徴としたアクセサリーを、一つ。伯父様に、差し上げようかと、思いますの。きっと…驚くわね。父様の双眸をイメージしたアクセサリーを、プレゼントしたら…」 ちょっと、困った表情をし、レイナは、鏡を、見つめていた。 生まれてくる前から決められていた許婚が、母親の兄にあたる人物なのだから、仕方の無い事だと、承知している。しかしながら、伯父の事を好きになれるのかと、問われれば、答えは『ノー』に近かった。

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