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そして、静欄叔母様が、どう、判断するかが問題で。
私は、溜め息が、自然と、溢れそうだ。
「こいゆう時に、勝利の女神あたりが降りてきて欲しいくらいだ…」
まぁ、今の時代の勝利の女神なんて、天照大御神だし。
案外…。
須佐男尊なんて、思われがちなのが間違い。
日本神話における勝利の女神は、天照大御神。
若しくは、天探女(あまのさぐめ)。通称、天の邪鬼という女神。
ギリシャ神話だったら『ニーケ』だったりする。
これは、彼も、調べて、知っているだろう。
だが、天照大御神が、降りてきても。
少し…。
困る。
「姪っ子が、降りてきても、私は、どうして良いのか、解らなくなる…」
否、前天照大御神か?
『私が、降りてきても、困るとは、どいゆう事なのかを…説明しろ。ソナタは、光皇帝の掟の前に、光王族の掟から、学ぶべきだ。後継人が、月読尊だ。文句あるなら、弟に、言え』
木の棒で、刺されながら言われそうだ…。
跡継ぎ問題、揉めそうだもんな。
天津神の家系は。
そいゆう私の場合は、光王族の掟が、さっぱり解らない。
沢山ある。
王族の中で、自分が…。
生まれ育った光皇帝の掟しか、把握していない。
後は、姫神を囲う、四人の生き神子の家系を、少しだけ、囓っている程度。
その他は、ゼロに等しいくらいに、ダメダメ。
湫みたく…。
勉強熱心だったら、今頃、上層部ぐらいに居たんだろうけど。
生憎、教える人が、問題だと知った時、私は、諦めた。
「…恐いんだ。大叔母様の、教育係」
鬼の形相をした悪魔だ。
そんな人に、習うのは嫌だと、投げ捨てた。
結果、相手に、目の敵にされている。
大叔母様も、少しは、相手を選ぶべきです。
誰ですか。
顔が、強面以上に、恐い男性を、教育係として選んだのは。
『単に、目が、悪いだけですよ』
滔々、幻聴まで聞こえてくる。
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