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「私は、疲れているみたいだ」 何で、昼下がりの下で、憂鬱な仕事に、取り掛からないといけないのか。 しかし、弟が、恐いので、手に付けないといけない。これはこれで、纏めないと、ややこしくなるので、一応は、プロファイルしておくか。 纏めてしまえば、後は、私の好きな時間だ。 久しぶりに『真夏の夢の夜』の、原作を読むとしよう。 「ー…ボルドーのユオン」 十三世紀に生まれたフランスの武勲詩(ぶくんし)。 武勲詩とは、フランス黎明期に登場した叙事詩で、早いのだと十一世紀後期から十二世紀初期だと言われている。 “トルベール”の抒情詩(じょじょし)や、初期の韻文である騎士道物語(ロマンス)。つまり、百年前に、作られた。 そして『ボルドーのユオン』というのは、主に、カール大帝と知られるフランス王“シャルマーニュ”と、聖騎士達を、中心にした物語。 “シャルマーニュ”の息子を殺してしまった事により、無理難題を、吹っ掛けられる事になったユオンの、冒険を描いた物。 精霊の王”オベロンは、ユオンを、助けるべく…。 登場するのだが。 相手が、キリスト教徒なら。 食べ物を出現させる魔法のカップと。 音を聞いた人間を、踊らせる象牙の笛を、授けた。 こうして考えると…。 精霊の王“オベロン”は、凄く、親切なんだなと、実感出来る。 武勲詩の主題は『フランスもの』と、呼ばれていて、対比する題材は、騎士道物語の『ブルターニュもの』や『ローマもの』である。『ブルターニュもの』には、アーサ王と騎士と騎士の物語。 『ローマもの』には、トロイア戦争と、アレキサンダー大王の従服、シーザーと、その後継者の物語がある。 出てくる登場人物にも、手を替え、品を替えた英雄とか。 恐れを知らぬ反逆者、狡い、または臆病者。 サラセンの巨人、美しいサラセンのは姫など。 一部には、色んな登場人物を、使い捨てていたと、記された書物もあるくらいだ。 それくらい、置く深さがあるのに、中々、知られていない。

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