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男神が多い、光皇帝で、女神は、四人だけ。
その、長女である。
若い頃、実は、弟の異父弟に、息子を、契りの相手に選ばそうとしたが『ごめんね、静欄。やっぱり、汰緒華は、渡せないよ』と、言われてしまったのだ。
不器用な弟が、中々、手を出さないから、是非、息子の嫁として、欲しかったのは、確か。
しかしながら、姪っ子が、にっこり微笑むもんだから、つい、口元が、震えた。
ー…嵌められた。
二人を、結び付ける為に、利用されたのは、ショックだった。あれ以来、縁談話は、全て、チェックしている。
何せ、長男は兎も角、下にもまだ。
はにかむ笑顔が、可愛らしい三男とか、チャラ目な次男とか、ぼけーっとしている、夫似の四男とかが、埋まっているのだ。
『彼女も、焦られせるの得意ね。でも、私は、少し抜けたぐらいの相手でも、全然良いと思うわ。ま、貴女が、身分を気にしているなら…息子に、相応しい相手を、選んであげれば良いですわ』
そう、叔母様が、言うから。
しかし、息子さながら、呑気過ぎる。
特に、三男!
「せ、静欄、叔母様?」
息子の、呑気さに、若干、苛っとした静欄は、手にしていたペンを折った。
「すまない、少し、思考を、別の場所に、飛ばしていた…」
「一瞬、日頃のストレスが溜まっていたのかと」
痛い所を、付いてくる結奈に、視線を映す。
「いや…ストレスは、大丈夫よ。ちょっと、三男の事を考えていたら、つい、力んでしまったわ。話が、逸れたわね…」
「条件に、関しましては、詳しく詳細して下さい。大叔母様に、送ります」
「解ったわ…」
静欄叔母様が、気を乱すなんて。
珍しい。
冷静沈着型なのに。
甥っ子の顔が、不思議そうな雰囲気を出していたのに気付いた。
彼女は、はにかむ笑顔を、浮かべる三男が、ちらついて、顔が、ひきつりそうになるのを押さえ、誰に似てしまったのかを考える。
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