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第十一章:暁の夜に聞かせる物語。

此処で、一つの物語を、語るとしょう。 何故『暁の御子』と『黄昏の御子』が、存在するのかを。それは、幾年か前、まだ、紀元前の話になる。 神々の世界では“独神”と“三神”が、存在するのだが、独神とは、所謂『創造神』を顕す。 そして、三神とは、皆が知っている古事記でも有名な『天照大神』『月読尊』『諏佐之男尊』である。 因みに、独神とは、五人なんだ。 まぁ、これは、序章にしか過ぎない。 私は…。 その中で、重要な場所に付いている。 天界を創造する神。 つまり、聖界にも関係する神の一人。五神のうちの一人。 地位は『神産巣日神(かみむすびのかみ)』に、値する。 但し、来世が、引き継ぐかは、不明。 あの頃の、世界は、無が、存在し、音すら聞こえない。 其処に、生命体があったのかは不明だが、確かなのは、空気と、虚無感があった。 どうやって、無の世界に、息吹きを、誕生させたのかは、今でも、解らないけど、言えるのは、この、場所にも、生きる意味を持つ権利がある。 だから、私は、日記と共に、此処に、息吹きを与えた。 「えっと、四大元素に、魔術は、兎も角、大気中の濃度に…えっ、これ、何っ!」 思った以上に、難しい物であった。 極寒の地と、亜熱帯に近い地の間にある盆地。 生命を誕生させられるかは、難題であった。四大元素を勉強していても、やはり、得意分野と、不得意分野がある。 で、私は、植物からと、思い、手にしてみたのだが、文章に書かれてある古代文章。 「こんな文章解る訳がない。私、古代天界語を含み、古代天使語すら、成績上、下。母様、企みましたね」 悔しいかった。 あの、文章すら無ければいけた。 生命とは、そんなに、難しいのか。 それを思い知るのは、後からだった。

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