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「何故か、僕の実験は、上手くいかなくって」
嘘つき…。
ソナタの実験は、上手くいっている。
私よりも。
だって、見て、出している結果が、違う。
悔しい…。
コイツには、出来て、私には。
『光ある場所に、闇ある。ですから…“●●●”…』
汝の弔いが、訪れます様に、私は、貴方を許すでしょう。
神の恩恵に承けたまい、幾年の罪を許したまえ。
ー…アーメン。
私の心が、闇に、染まる事は、許されない。
だから…。
無数に広がる宇宙に願う。
生命とは?
これが、意味する物とは?
『僕の世界は、こうである。まず、恩寵、求愛、そして…穏便な生活』
鳴呼、流石…。
未来に、生まれてくる、我と同じ者。
「ー…はっ…」
今のは、未来からの。
なんて、現実逃避している間に、起きた出来事とは。
「平気…?」
「あぁ、すまない。つい、考え事を…」
生命を誕生させるあたりに、色々と、渇望と、野望とが、入り交じっているのかも知れない。
少しばかり、休息が、必要なのかも知れないと思った。
「で、僕の考えを、聞いて欲しいんだ。生まれてくる子供の為にも」
「あぁ。私の母は、私に『火龍』を、生むと言っていた。けれど、もっと、不思議なのは…」
「叔父様も、言っていたな。君の母君は、本体が、本来の姿で、精神体は、大人だと。それって、遺伝する筈なんだと」
そこを、解明したくなったのは、最近。
母様は…。
ー…小さすぎる。
だけど、精神体は、大人なのだ。
私も、引き継いでいる筈。
なんて、考えてみたが、成長する一方で、何が、違うのかが解らない。
だけど、父様の遺伝が強いのが関係している。
少しだけ、開きたくなった、生まれた意味を示したあの日の事を。
紀元前以前以上前の物語を、此処で話すのは初めてだ。
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