111 / 119

11-4

【アンディーテside】 エンディーたら、彼女の事になると、盲目なんだから。 我は、真剣に、計画書を読んでいる。 新たな時代を始めるなら、やはり、人員は、必要だし、棲む場所も、大切。 よって…。 子孫は、後で、存分にやってくれ。 我は、担当を知りたいんだ。 ー…聖界、聖霊界、冥界、魔界。 まぁ、大方は、決まっているんだろう。 聖界は、有無を言わずに、レイナの担当だろうし、聖霊界は、植物を愛する自然神の担当。 故に、冥界は、言わずと知れる我かも知れない。 魔界は…。 エンディーの血族者が、今から生まれそうな予感。 何たって、後ろに漂う血の匂いが、宇宙に存在する生き物が、滴る様に、期待の眼差しを浮かべているシーンが、視えた。 コイツ、レイナ馬鹿ではあるが、宇宙一、闘い慣れている。 「…杖を、しまえっ」 「嫌ですわ。ほんの少し、四肢に、痛みが走るだけであり。ブラックホールの中で、無を味わいながら、日干しになるだけで、年数的には、ざっと、計算して、三百年ぐらい」 三百年で、済むのかな? 「その間に、子供が…」 「貴様の遺伝を引いた御子が、哀れだから止めろ!まだ…計画の一部しかいっていない」 「…」 おぉっ、久しぶりに、レイナの本性を見た。 我は、これに、惚れ惚れする。 「計画書は、見たが、無謀な部分も…」 「だから、話し合っているんだろう。貴様が、現を抜かしている間に、他の事が進まなくなったら、この世で、一番恐いスリリングを、味合わせてあげますわ。ホラー界も驚く、スリラー映画が出来そうな創造神の血祭りを」 「お前は、私に、何を求めている…」 「身の毛もよだつ変態神撲滅遂行の日ですわ」 うわっ、それ、お陀仏。 骨は、拾ってやらないと、駄目だよね。 ブラックホールの中から。

ともだちにシェアしよう!