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【レイナside】 コイツの頭を、かち割りたいと、思ったのは、宇宙に、植物を植えてからだ。 あの、燃ゆる惑星は、この世を照らす星、太陽。つまり、私は、彼を、藻屑にしたい。 ー…ま、甦ってきそうだけど。 「あ、その手ありだね。我達が、態々、手助けして全て創る必要性ないし、これから誕生してくる息吹きに任せてしまえば、他の事に、手を付けられる」 流石、アンディーテ! 賢い…。 「…でも、私は、天御中主としての役目を、携わるより、神産巣日神としての役目をやらなければ」 ー…殺される。 今頃、安堵して、寝ている彼に。 「其処だよね。だけど、レイナは良いけど」 彼の方へと、視線を向けたアンディーテ。 コイツが、天御中主としての役目をやるとして、どんな世界が、出来るかは解るわ。 「私は…」 「エンディーは、純白に、程遠いよね」 「そこ、真剣に、話を聞く気はあるのか!」 「『私は…』の次は?」 一応、参考がてらに聞いておくわ。 その前に、アンディーテ、彼に純白さを求めたら、大変よ。大体、自分の欲に、忠実なのよね。 微かに、話、ズレているし。 「これから起きる事を考えて、この案に関する件は、慎重に、行った方が良いと思うんだ…」 「主に、長く捉えてで宜しいのかしら?」 「あぁ…」 そうね。 焦っていても、仕方ないわ。 「エンディー…顔に似合わず、策士だよね…」 いやいや、アンディーテ。 貴方、先程、話を。 頭を押さえたくなった。 彼、エンディーの本気を確かめたのかしら? だとしたら、間違いないね。 ー…本当、困るわ。 「そいゆうソナタは、何時かの時代の書物に載っていた諸葛孔明みたいだ」 「どいゆう時代だよ…」 「書物を調べたら解る」 それ、未来の話よ。 アンディーテは、何時か、冥界を、明るい未来に繋ぐのかもしれない。

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