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11ー14
光の中生まれてくる玉が、輝き始める。
これは、新たな魂が、芽吹く瞬間。
周りの…。
天使達は、忙しそうに、確認していきました。
其処に、一つだけ、触れてはいけないのは。
女神が産み落とした御子。
暁に生まれた子。
それは、導かれる様に、ネジを廻す合図でした。
名を、授ける時に、決めたそうです。
『愛溢れる瞬間を…』
味わって欲しく。
-…●●●。
それが、由来で、立派な男の子に、育つ様に、祈りを込めました。
月が、満ち、月が、欠ける瞬間を、覚えていて欲しい。
女神は、一つの雫を垂らし。
蒸し暑い夏も、過ごせる様に。
精霊達に、愛されし御子だからこそ。
忘れないでいて欲しい。
貴方が、生まれてくる意味を。
『リーテル·ファンガ·アステスタ…』
冥界の、夜に、栄光あれ。
忘れらし一族“グラーデン”の血を引く、御子。
眠りに、誘われ。
夢に、誘われる…。
『私が、願うとしたら、素敵な夢に出逢える事かしら…。靉流…』
其処が、苦難な道だったとしても。
貴方は大丈夫。
過去から現代に繋げる道を見つけられるわ。
早く、解いて来なさい。
憧れの聖霊の王“オベロン”に、逢う為にも。
彼が、見せる夢を。
幸せな中に、鉛が存在するのは。
最早、託すしかなくなったから…。
星の光が、語る。
古代冥界語に、愛されし男は、何を見せたいのか。
触れる度に、崩れていく。
『だから、私は、治したかった。目が、治れば、光も…』
受け入れてくれる。
それを、拒んだ男が、見出すのは。
きっと…。
愛する者の場所へと、逝きたいから。
『ステータ·ドュリ·ハリアート…』
一人の男が、描いた世界に、鮮やかな鮮血を。
血を垂らす意味を、理解しているなら。
『それが、答えですわ。私も、暇をしている場合じゃないわね…』
戻って来る前に、天界へ、顔を出さないと行けないかしら。
多分、動くわね。
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