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これだけは、自覚して毎日気持ち悪さを覚えるものだ。 家から出ても起きるとか考えていなかったせいで、対抗呪文を習ってない。 家に居る時は倉科がやっててくれたし…。 戻れば良いだけだろう…。 否、男に二言はない。 出てきて、入れた自由だ。 たまに変な輩を寄せ付けるだけであり、他は支障にきたさないレベル。 奴、以外は、な。 ほんの一ヶ月前に、逢った男は、他の輩と人種が違う。 明らかに、アレは…。 彼方の方だ。 俺の五感が叫んでいたから間違いない。 『…毎回、同じパターンじゃの』 「…」 ゾクリとする悪感が背中を走る。 『素直に受け入れれば良いと言うのに。“龍華”の血筋を引いている者で、ここまで頑固な者は初めて目にする…』 呆れた声音が降り掛かる。 ー…悪かったな。 龍華家の血を引いていて、海龍を宿さないで。 幼い頃に降ろす行為はしたが、体が受け付かなかった。龍華の者は大抵、海龍をその身に宿している。 しかし、俺は降ろす行為すら恐くなって以来、降ろす行為をしていない。 母上様も、それを知っているから無理に宿される儀式を強要して行う事はしないと決めた。 仕方ないだろう…。 降ろそうとすれば、体が拒むかの如く、痒くなるんだ。 蕁麻疹なら可愛いが、小さなブツブツが集合体になって。水膨れみたいに水が出てくる。

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