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そんな事を考えながら、俺は、昔に浴びせられた数々の罵声を数えたらキリがないのを思い出していた。 それでも。 自分には、何らかの理由が無いと駄目な気がする。 彼女が、霊体であり、海王だからと。 子供から大人に連れ…。 ー…体質が悪化した。 理屈だったら、何でも通せると思う。 だけど、一番の原因は自分に有るんだと、薄々感じているのも現実だ。 でなければ…。 「おかしいだろう」 キスされた事がショックと言えばショック。それは、浅はかな自分が招いてしまった結果だと素直に認めてしまえば、楽なんだろう。 四十八歳の親父に欲情する鳴澤 克樹の思考が読めない。 『変態で結構です。事実、俺がしたいのは、もっと先ですから…』 さらりと、言われたんだぞ。 親父に対して欲情し、抱けるとか思っているのか? 若いから、体力が、有り余っているのは解るけど、女性より男性が良いというアイツの思考が理解出来ないのは自分だけか? そもそも、男同士のやり方というのは、母上様が書いている小説みたいな内容が加わっている作品。 あれは、小説の中だから許される物だと、俺は思っている。実際に、経験したとして、損得を考えてしまう。 そいゆう内容の話だった気がする。 母上様の新しい作品…。 急いで出てきたから、一説しか読んでないけど。

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