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再び、接触したと知れば、大きな問題になる。彼が、龍華 深李に一目惚れした以上、問題視されているかも知れないのに、浮かれている場合では無いと思う女性。 「余裕を、かましている場合では、ないと思うよ。若君が…。一歩、前進したと思っているかも知れないが、幾らでも塗り変えられる。しかも、男同士というモラルを考えれば…。“龍”が、拒絶を見せたら終わりだ…」 「…っ」 「若君は、龍華家の事を、知らなさ過ぎる。そして…“龍”の事も、常識が疎い…」 圧巻させられた彼女は、先ほどの余裕さが一転してしまった事に男性の悔しい顔を見た。 詠清さんに、的確な部分を突かれてしまった様だ。 負けず嫌いの彼からしてみれば、悔しい以上に屈辱。 「ー…ド腹黒…夫婦」 荒く、立ち上がった男性は、暴言を吐き、部屋を出て行った。 この二人は、楽しんでいる。 どう、転がっていくのか。 相手側の動きは、如何なるものかと。 特に、従姉の夫は、そういった感じのタイプ。 それを、男性は解っているから、深い話はしたくないのだ。 話したとして、笑われるのが、オチだと知っている。 何たって、従姉の夫だから…。 それ以上の説明が出来ない彼であった。 行動を起こした事が、ここまで反感買う様な事はしていないと思うんだ。

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