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ドス黒すぎて、純白になれない夫婦には、一生、理解出来ないだろうが。
深李さんが、不幸な体質で安堵している自分がいる。変な虫が、寄り付くのは、生まれ持った、体質のせいであり、深李さん自身が悪い訳ではないので、祓えば済む事だと言い聞かせた。
「あぁ、深李さんに逢いたいな。逢って、濃厚なキスして、抵抗出来ない事を都合に、押し倒して、性行為に持ち込みたい。無茶苦茶に犯したい。はぁ」
頭の中は、常に、深李さんを犯す事で一杯。
だが、詠清さんに的確な部分を突かれた事が、腑に落ちないので、龍華家の事を調べる。
「…鳴澤家の御上とあろう者が、ドス黒総取締役会長に、ひれ伏せて、どうする!!!」
こうなったら、意地だ。
俺なりの、意地を見せてやる。
ノートパソコンを開き、軽やかなタイピングで打ち、龍華家の歴史とやらを、漁る日が開いていくのであった。
あの夫婦には悪いが…。
俺は、深李さんが欲しい。
だから、視線の先に映る資料を片付けていこうと心に誓う。
あれ、彼の嫌がらせですよね?
どう、見たって、仕事の量が半端なく、多い気がする。
それプラス、小説の執筆も残っていた…。
これは、幸せに浸っている間に、面白いシーンが無いかと、考えたが。
生憎、自分の事だったので、しまっておこうと思った。
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