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困り果ててしまえば良いと思う。
深李様は、見た目によらず。
デリケートな部分があり、私が、顔を出したら、困惑して、悩むだろう。
そんな結果を期待している訳ではないが、深李様歯思う存分困る。
『探さないで下さい』と、残した手紙を偶然見つけてしまったのが、世話役である私だと知れば、しおらしくなるのは見えている。
「ー…鳴澤家の若君になんかに、渡しませんよ」
まず、土下座をしてもらわないといけませんね。
床と同化するかの如く、両手と顔が、きっちり、張り付く様な。
それから、鳴澤家の若君と、出逢った経緯を洗いざらい喋ってもらおう。後は、自分が如何なる体質かを改めて知らしめないといけませんね。
天然で、無自覚な深李様には、良い勉強となるでしょう。
男相手に、欲情されたら、次は、どうなるか…。
徹底的に…。
叩き込んでやろう。
それも、朝から晩まで、みっちりと。
この為だけに、志龍様、イチオシの小説を持ってきたんです。
内容が、ガッチリなのは何故かは、ツッコミを入れるのは止した。
ただ、タイトルは…。
『エロ声で君を溶かしたい』とは、また、変わった触手に触れたもので。
読むにあたり、少し、苦労しました。
何たって、主人公に見覚えのある人物が書かれているんです。
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