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7-2
ー鳴澤家・書斎部屋
カチカチと、マウスを動かし、開いていたページを閉じる。
最後に、電源を落とし、ノートパソコンを閉めたのであった。
「ふぅぅ…」
両腕を頭の上で組み、椅子で一回りする男性は、何かを考えている様子。龍華家の歴史及び、龍華 深李の事を詳しく、調べ尽くした。
これで…。
間違っていなければ、従姉の旦那である彼に貶されるだけだ。
調べ尽くした内容が正しければ、男性の腕が立つという意味を表す。
「意地の汚なさだけは、天下一品だよな。あの、ドス黒夫婦…」
遠回しな言い方じゃなく、はっきり、言えば良かったのだ。
『龍華家』の者は、分家である『倉科家』の者と、契りを交わすのが、掟付けられていると。それすら、言ってくれさえいれば。
「あぁ、もう、面倒臭いな…」
机にある資料を手で払い落とし、椅子から、立ち上がり、書斎部屋を出る。
要するに…。
“龍”に関しては、本人に聞けとね。
俺は、少し侮っていたかも知れない。
彼方の『姫』は、息子が欲しいなら、試させてもらうと、幕を切って降ろしたのだ。
流石、従姉と、同類って感じがしてならない理由が、一本の糸と繋がった男性。
もう一つ言えば、その件に関しては、強ち、間違っていないので否定はしないのだと。
彼は、逢ったら、伝うようと思っていた。
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