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ー鳴澤家・書斎部屋 カチカチと、マウスを動かし、開いていたページを閉じる。 最後に、電源を落とし、ノートパソコンを閉めたのであった。 「ふぅぅ…」 両腕を頭の上で組み、椅子で一回りする男性は、何かを考えている様子。龍華家の歴史及び、龍華 深李の事を詳しく、調べ尽くした。 これで…。 間違っていなければ、従姉の旦那である彼に貶されるだけだ。 調べ尽くした内容が正しければ、男性の腕が立つという意味を表す。 「意地の汚なさだけは、天下一品だよな。あの、ドス黒夫婦…」 遠回しな言い方じゃなく、はっきり、言えば良かったのだ。 『龍華家』の者は、分家である『倉科家』の者と、契りを交わすのが、掟付けられていると。それすら、言ってくれさえいれば。 「あぁ、もう、面倒臭いな…」 机にある資料を手で払い落とし、椅子から、立ち上がり、書斎部屋を出る。 要するに…。 “龍”に関しては、本人に聞けとね。 俺は、少し侮っていたかも知れない。 彼方の『姫』は、息子が欲しいなら、試させてもらうと、幕を切って降ろしたのだ。 流石、従姉と、同類って感じがしてならない理由が、一本の糸と繋がった男性。 もう一つ言えば、その件に関しては、強ち、間違っていないので否定はしないのだと。 彼は、逢ったら、伝うようと思っていた。

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