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冷めた表情されるし、不機嫌オーラが、漂っているじゃない。 投げ遣りな、質問を投下したのは間違いよ。 「デザートとは、英語の『dessert』の外来語。『dessert』は、フランス語の『dessert(デセール)』に、由来し。『dessert(デセール)』は『食事を下げる』『食卓を片付ける』を意味する…desservir(デセルヴィ-ル)に、由来している。これで良い?」 「…」 「まだ、足りないの?」 いや、私に、確認されても、困るのよね。 元々は、詠清さんが『聞いて来い』と、言ったのだから。 「はぁぁ…。因みに『dessevir』は、反動の動作を表す『desー』と『サービスする』の、意味する『servir』が、合わさった語で、十四世紀頃から『食卓を片付ける』という意味で、用いられたらしいよ」 寂然としながら、克樹は、丁寧に説明した。 私は、助け船を求め…。 詠清さんに、視線を向ける。 流石…。 小説を書いているだけあり、調べられているわ。 デザートの語源を一句、間違える事なく、説明出来るとか、克樹らしい。 ー…ま、それ以上に。 詠清さんは、調べ尽くしていそうだけど。 私の頭がパンクしそうなので、これ以上の拷問じみた説明を。 どうにかしてくれると、有り難い。

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