82 / 117
9-4
詠清さんに限って、親父ギャグの一貫として、嗜む事はないわよね 。
結婚して、八年経つけど、テレビでも、お笑い番組とか、バライティー観ないもの。観るとしたら、サスペンスやら推理ミステリー系やらホラー番組が多い。
特に、ホラー番組なんて。
ウキウキしながら『本物、探しましょうか』と、言って、本物、探しているくらい好きなのを知っている。
「普通に…言えよ。片付けろと」
こめかみに、青筋を立て、克樹は、荒げた声で、吐いた。
「おーっ、恐い、恐い…」
悪びれもない顔で、さも、当たり前な態度を取っている詠清さんを。
軽く、睨んだ後。
克樹は、止めていた手を…。
再び、ノートパソコンへ向ける。
余程…。
小説を、進めたい様子だ。
新作でも執筆しているのかしら…。
彼が、凄い集中力の時は、新作絡みか、今、連載している小説くらい。
龍華 深李の所に行って、何か、あてられてきたのかと考えるべきね。
でなければ、テーブルに資料が、散らばっていないわ。
大方、新しく書く為に、必要な資料を集めたんでしょう。
今回は、どんな、作品になるのやら。
克樹の場合…。
TLが、多かったから。
どいゆう感じな作風に変わるのか、楽しみだわ。
一層、克樹自身をキャラにして、小説の中でやらかしてくれたら、面白い。
ともだちにシェアしよう!