82 / 116

9-4

詠清さんに限って、親父ギャグの一貫として、嗜む事はないわよね 。 結婚して、八年経つけど、テレビでも、お笑い番組とか、バライティー観ないもの。観るとしたら、サスペンスやら推理ミステリー系やらホラー番組が多い。 特に、ホラー番組なんて。 ウキウキしながら『本物、探しましょうか』と、言って、本物、探しているくらい好きなのを知っている。 「普通に…言えよ。片付けろと」 こめかみに、青筋を立て、克樹は、荒げた声で、吐いた。 「おーっ、恐い、恐い…」 悪びれもない顔で、さも、当たり前な態度を取っている詠清さんを。 軽く、睨んだ後。 克樹は、止めていた手を…。 再び、ノートパソコンへ向ける。 余程…。 小説を、進めたい様子だ。 新作でも執筆しているのかしら…。 彼が、凄い集中力の時は、新作絡みか、今、連載している小説くらい。 龍華 深李の所に行って、何か、あてられてきたのかと考えるべきね。 でなければ、テーブルに資料が、散らばっていないわ。 大方、新しく書く為に、必要な資料を集めたんでしょう。 今回は、どんな、作品になるのやら。 克樹の場合…。 TLが、多かったから。 どいゆう感じな作風に変わるのか、楽しみだわ。 一層、克樹自身をキャラにして、小説の中でやらかしてくれたら、面白い。

ともだちにシェアしよう!